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「無難なプレーしか見せていない」放出要員に挙がるバルサMFに残された時間は少ない【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年06月08日

巨匠2人が揃ってアルトゥールに辛辣な言葉を

 結局のところダニエウ・アウベス、ハビエル・マスチェラーノ、アンドレス・イニエスタ、ネイマールといったその間、退団した主力の穴をいまだに埋めることができていない。

 昨夏の補強の目玉だったデヨングとアントワーヌ・グリエーズマンにしても、いまだにベストの起用法を見出すことができていない。とはいえヨーロッパで確固とした実績を築いてきた2人は多少のパフォーマンスの変動に関係なく、市場価値は高い水準を維持しており、そこがアルトゥールと異なる点でもある。

 このブラジル代表MFに対しては、先日、ルイス・スアレスとルイス・セサル・メノッティという2人の巨匠が揃って辛辣な意見を浴びせている。
 
 まずスペイン人で唯一バロンドールに輝いた前者が「ここまで貢献らしい貢献を見せていない。この程度なら、(カルレス・)アレニャ(現在ベティスにレンタル移籍中)を起用していたほうがましだよ」とセール・カタルーニャのラジオ番組で一刀両断すれば、バルサやアルゼンチン代表を筆頭に豊富な指導歴を誇る後者は、「ディアリオ・スポルト」のコラムで、「アルトゥールは毎試合無難なプレーしか見せていない。採点すれば6点止まりだ。バルサでプレーしたければ、時には8点や9点の採点を与えられるだけの活躍を披露する必要がある」と一喝したのだ。

 メノッティは同コラムでミスを恐れて無難なプレーに終始してしまうという指摘を他の中盤の選手やグリエーズマンに対しても範囲を広げて行っていたが、一つ確かなのは、アルトゥールに残されている時間的な猶予は決して長くはないことだ。

 もちろんメッシをはじめとする主力選手の庇護の下でプレーし続けるだけでは何も変わらない。評価を覆すためには、何をおいてもまずはミスを恐れずにプレーすること。そしてチームを引っ張っていくという強い気概を見せなければならない。

 ラ・リーガは6月11日の再開が正式に決定した。8月に同じく再開が予定されているCLも含め、アルトゥールにとって生き残りをかけた重要な戦いが始まる。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラムを翻訳配信しています。
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