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「ラウドルップの真似は誰にもできない」マドリーに“禁断の移籍”をした3人の名手を元バルサMFが回想【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年06月04日

「これほど1対1の突破力に長けた選手を見たことがない」

バルサの中盤でいぶし銀の働きを見せたアモール。(C) Getty Images

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「ミカエルは“酸素”と呼ばれていた。チームで果たしていた役割を評してね。当時のバルサのポゼッションサッカーは完成の域に達していた。誰もが右サイドバックから左ウイングに至るまで周囲の選手がどこに位置しているか頭にインプットしながらプレーしていた。それがショートパス主体のスピードのある攻撃の支えにもなっていた。

 でももちろん、攻めあぐむ試合や時間帯はあった。チーム全体の調子が上がらない時や、相手が研究して守りを固めてくる時などにね。そんな場面で、私たちにとって唯一といっていい解決策が、ミカエルを探すことだった。長い時間ボールを触ることができず、突然60メートルのロングパスを受けるような状況でも関係なかった。前線を幅広く動き回りながらパスを引き出し、ワンプレーで局面を打開する機会を常に伺っていた。決して逃げることなくね」
 
 アモールのラウドルップへの賛辞はさらに続く。

「それまでミカエルほど1対1の突破力に長けた選手を見たことがなかった。DFの背後に抜け出してボールを受ける場面と、静止した状態から1対1を仕掛けなければいけない場面では全く難易度が異なる。ましてや相手の守備陣が整っていようものならなおさらね。

 でも彼はそんな抜け道がなく、ごまかしが効かないシチュエーションでも突破を見せていた。しかも毎試合のように、その卓越したテクニックとパスセンスをこともなげに発揮していた」

 アモールがそんなラウドルップのプレースタイルを形作っていたと強調するのが、「ボールを受ける時の身体の向きと左右両足を遜色なく操るテクニック」だ。

「だから常に2つの方向にドリブルする状況を作ることができていた。ドリブルセンスに優れたストライカーは、特別の価値がある。ミカエルは、ドリブル、パス、アシスト、得点と何でもできた」

 クラブ史を彩ったテクニシャンとして、バルセロニスタの間では、ラウドルップとアンドレス・イニエスタを比べる声が後を絶たない。しかしアモールは時代背景も所属したチームも異なるという理由で、そうした比較論には否定的な見解を示す。
 
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