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【天野純インタビュー|前編】給料未払いや練習ボイコット。次々と起こる不測の事態にも「モチベーションは落ちなかった」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年06月04日

「このまま行けば、もっと上のレベルを目指せる」

移籍当初は自分の良さをなかなか出せず苦労したが、指揮官の交代を機に調子を上げていった。(C)Getty Images

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――ただ、ベンチ外だった開幕戦以降は、ほぼスタメンで起用されていましたし、すぐにアジャストできたのでは?
「試合には出ていましたけど、思うように自分のプレーを出せなくて。(横浜とロケレンの)サッカーの違いが大きかったけど、でもそんな言い訳も言っていられないし。しっかりアジャストするまでに4か月ぐらいかかりましたね。F・マリノスとは真逆のサッカーというか、とにかく前に放り込む形がけっこう多くて。自分の頭の上をボールが通過していくし、しかも、その頃は右とか左とかサイドのポジションをやっていたから、なおさら自分のところにボールが入ってこない。守備一辺倒になる試合もありましたし、そういうなかで自分の良さをどう出すかというところで、難しさを感じていました」

――そうした状況はどうやって改善されていった?
「年末を越えたぐらいかな。監督が代わって、真ん中のポジションで使われることが多くなって、それからはだいぶ良くなっていった印象があります。このまま行けば、もっと上のレベルを目指せるという手応えも掴めました」

――もっとも、自身の調子が上がっていく一方で、ロケレンは財政難が明るみに。
「年が明けて、1月ぐらいですかね、そういう情報をちゃんと把握したのは。12月分から給料も振り込まれなくなっていて。でも、すぐに新しい投資家の方が見つかるだろうと思っていたし、その時はそこまで危機感はありませんでした。さすがに大丈夫だろうって」
 
――冬の移籍市場では、何人かの主力も抜けたとか。
「たしかに、何人かの主力選手が抜けて、そういう面でも資金的に苦しいんだろうなとは思いました。でも、監督が代わって試合の内容も安定し始めたので、このままやっていけば問題ないという感じでした」

――クラブの財政難や給料の未払いなど、ピッチ外の様々な問題でプレーに集中できないかと思っていましたが、そういうわけでもなかった?
「ただ、練習のボイコットとかもあったので、さすがにこれはヤバいとは思いました。残留争いをしているなかで、試合前日や2日前ぐらいまで練習しないんで。それで試合に臨むのはキツかったですけど、それでも自分の中では、試合は次のステップに向けたアピールの場にもなりますし、モチベーションは落ちなかった」
 
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