一気にまくるあたりがいかにも…
勝負強さで印象が深いのが07年の鹿島です。シーズンを通してそこまで良い結果を出しているわけではありませんが、ラスト9試合は全勝ですか。浦和があとちょっと勝点を取れれば優勝という状況だったのに、結局、僕たち(浦和)も躓いて鹿島が最後は持っていく。ライバルが躓き始めた時、一気にまくるあたりがいかにも鹿島らしい。
33節まで一度も首位に立ってないのに最後の最後に優勝をかっさらっていく。他クラブの状況を気にせず、自分たちのやることに集中し、コツコツと勝点を積み上げていく粘り強さも鹿島の持ち味ですよね。言うのは簡単ですが、そういう戦い方はなかなかできません。
この年の鹿島は選手層が厚かったと思います。特にFW。田代(有三)、マルキーニョス、(興梠)慎三、柳沢(敦)さんのうち誰が出ても嫌でしたし、中盤には本山(雅志)、野沢(拓也)というふたりの天才がいました。
ただ、MVPは(小笠原)満男でしょう。7月にイタリアから帰ってきて、鹿島に復帰してからの存在感、安定感は抜群でしたから。満男のカムバックはあらゆる意味で大きかったはずです。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2020年6月11・25合併号より一部転載・加筆。
【詳細情報】2020年6月11.25日合併号
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33節まで一度も首位に立ってないのに最後の最後に優勝をかっさらっていく。他クラブの状況を気にせず、自分たちのやることに集中し、コツコツと勝点を積み上げていく粘り強さも鹿島の持ち味ですよね。言うのは簡単ですが、そういう戦い方はなかなかできません。
この年の鹿島は選手層が厚かったと思います。特にFW。田代(有三)、マルキーニョス、(興梠)慎三、柳沢(敦)さんのうち誰が出ても嫌でしたし、中盤には本山(雅志)、野沢(拓也)というふたりの天才がいました。
ただ、MVPは(小笠原)満男でしょう。7月にイタリアから帰ってきて、鹿島に復帰してからの存在感、安定感は抜群でしたから。満男のカムバックはあらゆる意味で大きかったはずです。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2020年6月11・25合併号より一部転載・加筆。
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