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「1点取っただけでこんなに有名になるんだ」“救世主”大黒将志が語るジーコジャパンとドイツW杯

カテゴリ:日本代表

渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年05月29日

「ヒデさんの部屋には綺麗に並べられたDVDが…」

リモートでインタビューに応じてくれた大黒。写真はインタビュー中のスクリーンショット

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――予選での活躍もあって、ドイツ・ワールドカップ本大会でメンバー入り。途中出場ながら、全3試合でピッチに立ちました。

「あの時の中盤はみんな上手かったですし、とてもやりやすかった。パサーがたくさんいて、中盤の選手たちが持った瞬間に“消える”動きで裏を狙うと、思ったところにパスが出てきた。誰が出場してもみんな上手で、そんな中に僕がすんなり溶け込めたのは、ガンバも上手い選手が多くて、同じような感覚でできたからだと思います。自分が欲しいタイミングで動き出すと、みんなが絶妙のタイミングでパスを出してくれた。上手い選手は共通する部分がある」

――そんな代表の選手たちとの思い出は?

「ひとつ上の世代が、“黄金世代”と呼ばれた凄い選手ばかりでした。みんな上手くて良さを引き出してもらえたなと。よく一緒にいたのはガンバの人たち、特にヤット(遠藤保仁)さんかな。ほかでは、アレックス(三都主アレサンドロ)あたりと良くUNOをやっていました。ガンバでは入れ違いになった加地亮くんは、あの太い足に電気流してリカバリーしながらUNOに参加してましたね。アレックスは弱くて、ヤットさんは何をやっても強い。僕はカードの引きが強かったですね」

「ドイツでもヒデ(中田英寿)さんの部屋に行ってDVD借りたりしていました。ヒデさんの部屋は、いつも綺麗にDVDが30本くらい並んでました(笑)。映画が多かったですね。『好きなのを持って言っていいよ』と言ってくれて、良く借りてました。みんな仲良くやってました」
 
――同じFWには、同学年の巻誠一郎選手と玉田圭司選手がいました。

「玉田はドリブラーで、巻はポストプレーが得意だった。それぞれタイプが違ったんで、お互いの特長が噛み合っていた。僕は途中から入って点を決めるという感じで、役割分担ができていた。だからバチバチのライバル関係という感じではなく、うまくやれていた」

――改めてドイツ大会を振り返ると?

「ワールドカップ直前にドイツと引き分けて(2-2)、チーム状態も良くて、僕も途中から出てシュートにも絡めて、やれるという雰囲気はありました。初戦のオーストラリア戦(1-3)で勝っていたら、まったく違う大会になったのかな。それまでのジーコジャパンの良さが本番に出せなかった、結果に繋がらなかった。本当に上手い選手ばかりで、やっていて凄く楽しかったし、良いチームだったんですが」

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
協力●DAZN
 
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