【G大阪】過密日程を乗り越える鍵に!?食野らも鍛えた“育成のエキスパート”の指導力

カテゴリ:Jリーグ

飯間 健

2020年05月27日

G大阪U―23組は伸び代を多分に残している者たちの集まり

U-23チームでの活躍を経て、トップチームでブレイクし、海外移籍を果たした食野(40番)。自身を鍛えてくれた森下監督への感謝を口にしていた。写真:滝川敏之

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「U―23チームはダメなヤツが来る場所じゃない」

 森下監督は就任直後、若手を前にして檄を飛ばした。G大阪U-23組は脱落者たちではない。むしろ伸び代を多分に残している者たちの集まりだ、と。その言葉に偽りはなく、選手と真正面から向き合い、徹底的に鍛え上げた。

 トップチームが1部練習でも、U-23チームは午前と午後に分けた2部練習を敢行。技術だけではなく、プロとしてのあり方も説いた。磐田(12~13年5月)や鳥栖(15年)などのトップチームを指揮した当時から厳しい練習で有名だったが、スタイルは不変。磐田や鳥栖では結果が出なかったが、G大阪の若手にはマッチングした。
「それまでは他人の責任にすることが多かったけど、本当にメンタルを成長させてもらった。謙虚でいることの大切さも教わった。これからも苦しい時はあると思うけど、乗り越える自信はある」(食野:19年8月、マンチェスター・シティ移籍会見時)

「仁志さんには感謝の気持ちを忘れるな、と言われ続けました。グラウンドに立ったら、まず“今日もサッカーができるのがありがたい”と思うようになった。気持ちの持ち方次第でプレーは変わりますね」(福田)

 20年シーズン。新型コロナ禍で、リーグ再開後は過密日程が待ち受ける。タイトルを目標に掲げる宮本恒靖監督も「総力戦」と覚悟する。U-23チームには芝本蓮や松田陸、そして唐山翔自ら原石が控える。彼らを何人トップに送り出せるか。森下仁志という育成のエキスパートの存在が、今季タイトルレースを左右するかもしれない。

取材・文●飯間 健
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