中盤は一番悩み…
中盤は一番、悩みました。タレントが多いですし、長年、Jリーグのトップレベルでプレーしているとなると……。まず入れたいのはヤットさん(遠藤保仁)、(中村)憲剛さん、(小笠原)満男さんの3人です。それぞれ説明不要の名プレーヤーですし、クラブの象徴であり続けています。チームにタイトルをもたらした点も大きいです。
3人を中盤の底に並べる形も考えました。ただ、憲剛さんは2列目のほうがより活きるのではないでしょうか。そうするとアンカーには、広島時代に僕も支えてもらったトシ(青山敏弘)かカズ(森崎和幸)。ここはカズに入ってもらいましょう!
カズは数字で評価されるプレーヤーではないので分かりにくいかもしれませんが、本当にクオリティの高い選手。一緒にプレーした人たちは皆「すごい」と言いますからね。今後、10年、20年くらい経った時にカズのような選手が、サッカー界でもっと評価されるようになれば良いですよね。それにはサッカーを見る目を、自分も含めてさらに高める必要があるのかなと思います。そうすれば日本サッカーのレベルは格段に上がるはずです。そういう意味で、カズは分かる人には分かる、相当にレベルの高い選手だったということです。
さて、次は2列目を憲剛さんと誰の組み合わせにするか。ここで選びたいのは(大久保)嘉人です。一時、海外でプレーしながら、3度、リーグ得点王に輝くなど、Jリーグでのゴール数は驚異的です。器用なので、後方に下がってゲームを組み立てられますが、このメンバーではゴール前での仕事に専念できるはず。
3人を中盤の底に並べる形も考えました。ただ、憲剛さんは2列目のほうがより活きるのではないでしょうか。そうするとアンカーには、広島時代に僕も支えてもらったトシ(青山敏弘)かカズ(森崎和幸)。ここはカズに入ってもらいましょう!
カズは数字で評価されるプレーヤーではないので分かりにくいかもしれませんが、本当にクオリティの高い選手。一緒にプレーした人たちは皆「すごい」と言いますからね。今後、10年、20年くらい経った時にカズのような選手が、サッカー界でもっと評価されるようになれば良いですよね。それにはサッカーを見る目を、自分も含めてさらに高める必要があるのかなと思います。そうすれば日本サッカーのレベルは格段に上がるはずです。そういう意味で、カズは分かる人には分かる、相当にレベルの高い選手だったということです。
さて、次は2列目を憲剛さんと誰の組み合わせにするか。ここで選びたいのは(大久保)嘉人です。一時、海外でプレーしながら、3度、リーグ得点王に輝くなど、Jリーグでのゴール数は驚異的です。器用なので、後方に下がってゲームを組み立てられますが、このメンバーではゴール前での仕事に専念できるはず。
そして1トップには興梠慎三を挙げたいです。慎三はマークの外し方が上手いですし、何度も動き直しができる。FWって10回動いても、ボールが出てくるのは2、3回なんですよ。でも慎三は出てこなかったら、すぐ違う動きをするアイデアと精神的な強さを持っている。そこは同じFWとして尊敬できますよね。それにチームのためにハードワークもできますから。
この前線の組み合わせだったら、嘉人と慎三が頻繁にポジションチェンジしてDFを惑わせられるはずです。それを考えれば、フロンターレで嘉人や憲剛さんと阿吽の呼吸の(小林)悠も入れようか迷ったんです。悠も常に動き出しができて、点も取れる素晴らしいストライカーですからね。それに高さを加えたいとなれば(前田)遼一も候補になります。
改めて11人の顔ぶれを見ると、もの凄いメンバーですよね。華やかなプレーをでき、それぞれが闘えて、走ることもできる。誰もが“水を運べる”選手だから、強いはずです。絶対に面白いサッカーができますよ。もっともここに僕が入るとなると相当な努力が必要かな(笑)。でも90分出なくても、終盤20分くらいでピッチに立てば、高質なパスをもらえるはずなので、得点できるかもしれません。
監督も迷いましたが、ミシャさん(ペトロヴィッチ監督)を選びたいです。僕はミシャさんから、アイデアを持つ重要性を教わりました。選手たちはそれぞれ考え方がありますが、サッカー選手としてさらに成長できるヒントをもらえるはずです。だからこそより進化したサッカーを見せられるのではないでしょうか。
これで完成ですね。やっぱり難しかった(笑)。本来ならJリーグでも海外でも素晴らしい活躍をした俊さん(中村俊輔)らが入ってもおかしくないんですよ。でも今回は断腸の思いで、Jリーグで長らく活躍した選手を選ばさせていただきました。僕の“マイベストイレブン”いかがでしょうか?
■プロフィール
さとう・ひさと/82年3月12日生まれ、埼玉県出身。170㌢・65㌔。12年にリーグMVP&得点王を受賞。今季も千葉のJ1復帰を目指す。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら27名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
この前線の組み合わせだったら、嘉人と慎三が頻繁にポジションチェンジしてDFを惑わせられるはずです。それを考えれば、フロンターレで嘉人や憲剛さんと阿吽の呼吸の(小林)悠も入れようか迷ったんです。悠も常に動き出しができて、点も取れる素晴らしいストライカーですからね。それに高さを加えたいとなれば(前田)遼一も候補になります。
改めて11人の顔ぶれを見ると、もの凄いメンバーですよね。華やかなプレーをでき、それぞれが闘えて、走ることもできる。誰もが“水を運べる”選手だから、強いはずです。絶対に面白いサッカーができますよ。もっともここに僕が入るとなると相当な努力が必要かな(笑)。でも90分出なくても、終盤20分くらいでピッチに立てば、高質なパスをもらえるはずなので、得点できるかもしれません。
監督も迷いましたが、ミシャさん(ペトロヴィッチ監督)を選びたいです。僕はミシャさんから、アイデアを持つ重要性を教わりました。選手たちはそれぞれ考え方がありますが、サッカー選手としてさらに成長できるヒントをもらえるはずです。だからこそより進化したサッカーを見せられるのではないでしょうか。
これで完成ですね。やっぱり難しかった(笑)。本来ならJリーグでも海外でも素晴らしい活躍をした俊さん(中村俊輔)らが入ってもおかしくないんですよ。でも今回は断腸の思いで、Jリーグで長らく活躍した選手を選ばさせていただきました。僕の“マイベストイレブン”いかがでしょうか?
■プロフィール
さとう・ひさと/82年3月12日生まれ、埼玉県出身。170㌢・65㌔。12年にリーグMVP&得点王を受賞。今季も千葉のJ1復帰を目指す。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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