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無名選手の育成法から衝撃の“カップ粉砕”事件まで…風間八宏氏が明かす94サンフレッチェの真実

カテゴリ:Jリーグ

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年05月27日

マンUに勝ったマツダが歯の立たなかった相手…バクスター監督就任の舞台裏とは?

広島をステージ優勝に導いた当時のバクスター監督(左)。就任3年目で大きな成果を上げた。写真:サッカーダイジェスト

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 バクスター監督が就任するまでの間にもストーリーがあって、彼が来る前のヘッドコーチはマンチェスター・ユナイテッドの元有名選手だったビル・フォルケス(※マンチェスター・Uで歴代4位となる公式戦通算668試合に出場。2013年没)という人で、マツダ時代には彼の古巣のマンUと試合をすることもあったんです。

 それで、マンUには当時の主力メンバー相手にも勝ったんだけど、その後に行ったスウェーデンのハルムスタッズというチームには全然歯が立たなかった。すごく良いチームだったんです。その試合を見た今西さんが、当時ハルムスタッズの監督をやっていたバクスターを連れてきたんですよ。みんな、「ああ、あの時の監督だ」って(笑)。

 バクスター監督とはよく話したんだけど、彼は最初、やるべきことをきっちり決めようとしていましたね。ただ、私は「それって選手が判断することにならないんじゃない?」と言っていたんだけど、今このチームと若手たちに必要なものはこれで、やり続けることが重要なんだと言って、そこは「何も言わずにやらせてやってくれ」と言っていました。彼の頭の中には描いているものがあって、そこはすごくしっかりしていましたね。それに彼は表現が本当に上手くて、選手を自分の話に集中させるのも上手だった。だから、選手たちも迷うことがなかったですよね。

 まだまだ無名の選手が多くて、年下の選手は誰が誰だか知らない選手ばかり。そんな選手たちを今西さんが見抜いて、しっかり教育して基盤を作り、そこへバクスター監督が日本ではあまり馴染みのなかった新しいやり方、教え方でいろんなものを乗せていった。それが、マツダからサンフレッチェ広島というチームに移行した当初の魅力につながっていったような気がします。
 
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