ゴメスやイリチッチがチームを牽引し、難敵バレンシアを倒して欧州最高峰の舞台でベスト8まで勝ち進んだアタランタ。だが、本拠地ベルガモの街は新型コロナウイルスの大きな打撃を受けた。
ガスペリーニは「戦争でズタズタにされた国みたいだった。すべてがあっという間だったんだ。(敵地でのCLバレンシア戦から)ベルガモに戻った時に、たった2日でいかに変わったのか分かった。(8強進出の)高揚感は48時間で恐怖になったんだ」と振り返る。
「言葉では説明できない、普通でなかった。ベルガモの街は大打撃を受け、本当に多くの方が亡くなった。わたしは生涯、ベルガモ中心部で聞いた(救急車の)サイレンを忘れない」
セリエAは6月中旬の再開を目指している。ガスペリーニは「この選手たちはベルガモの街やファンと強く結ばれている。(選手たちには)感情的に話すよ。わたしの気持ちは…」と言って、こう続けた。
「ベルガモはとても苦しんだ。彼らを再び笑顔にするのは我々だ」
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部