サポーターの懸念は膨れ上がっている
一方のスビサレッタ氏は、支持者に感謝を述べた。
「このプロジェクト、このクラブ、この町が、7日中7日、24時間中24時間、私の心と頭を占領していた。クラブの周囲にこれほどパッション(熱情)がある以上、個人的にも情熱と思いとエネルギーを注ぐことになるからだ。みんな信頼してくれてありがとう。バスク語で言うように、“終わりとは始まり”だ。スポーツ・ディレクターは終えるが、私はマルセイユサポーターを始める」
しかし、15日午後現在、辞任劇の詳細な経緯や原因は明らかになっていない。
さらには、フランスの外出禁止令が解除された5月11日、「こもり先」のポルトガルからヴィラス・ボアス監督がマルセイユ入り。13日にエロー会長と今後の方針について会議(以前から設定されていた)した。だが、満足ゆく結果は得られず、14日午後にはまたポルトガルに帰国してしまったのだ。
「このプロジェクト、このクラブ、この町が、7日中7日、24時間中24時間、私の心と頭を占領していた。クラブの周囲にこれほどパッション(熱情)がある以上、個人的にも情熱と思いとエネルギーを注ぐことになるからだ。みんな信頼してくれてありがとう。バスク語で言うように、“終わりとは始まり”だ。スポーツ・ディレクターは終えるが、私はマルセイユサポーターを始める」
しかし、15日午後現在、辞任劇の詳細な経緯や原因は明らかになっていない。
さらには、フランスの外出禁止令が解除された5月11日、「こもり先」のポルトガルからヴィラス・ボアス監督がマルセイユ入り。13日にエロー会長と今後の方針について会議(以前から設定されていた)した。だが、満足ゆく結果は得られず、14日午後にはまたポルトガルに帰国してしまったのだ。
これでサポーターは、「すわ、監督も辞任か!」と大騒ぎになった。せっかくCL出場を決めたのに監督が辞任してしまえば、混乱は避けられない。しかもスビサレッタ氏辞任で、選手を売り払う路線にシフトすることは免れないだろう。『L'EQUIPE』紙のリーグ年間イレブンを決める読者投票で、右SB部門3位に食い込んだ酒井宏樹も、対象外とは言い切れないのだ。
確かにマルセイユは、過去のリクルーティング失敗のツケが積もり、このまま行けば大赤字になる。UEFAファイナンシャルフェアプレーにも睨まれており、最悪の場合はCL出場権を奪われる罰則さえチラついている。
マルセイユの街中からはすでに、「監督が去るようなことになれば重大問題だ!」、「夕べは、サウジアラビアがOMを買収してグアルディオラを監督に招聘した夢を見たよ」などの怒りとジョークがテレビ映像が流れ始めている。エロー会長には選手たちも冷ややか。マルセイユのジレンマは続く。
サポーターに微かな希望があるとすれば、ヴィラス・ボアス監督がはっきり辞任を表明していないことぐらいだ。ただ、その希望が続くかどうかは、まだ不明である。酒井宏樹にとって初のCLは、どうなってしまうのだろうか。
取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI