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元日本代表、橋本英郎が選ぶ“日本サッカー10人の天才”!「小野、俊輔、久保の真のスゴさは…」

カテゴリ:Jリーグ

橋本英郎

2020年05月16日

「メンタル部門」は本田と遠藤の両雄を

中村(左)はまさに“技の巨匠”。橋本も賛辞を惜しまない。写真:徳原隆元

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 続いては心・技・体の部門別。最初の「心=メンタル」には、2名を挙げさせてもらいます。本田圭佑選手と、遠藤保仁選手。それぞれスタイルは違いますが、メンタル面の天才です。

 本田選手は、逆境にあってみずからを追い込み、奮い立たせ、なにくそ精神、反骨心で強大なストレスに打ち勝ち、いまの地位にたどり着きました。一方の遠藤選手は緊張知らずのマイペースが真骨頂。だからといって和を乱すことなく、動揺もせず、常に安定したメンタルコンディションでいられる。プレーの質のブレもほぼ皆無。メンタルの柔軟性があってこその強みだと僕は考えています。

 次は「技=テクニック」。こちらは中村俊輔選手ですね。

 あらためて技巧の高さと左足については多くを語る必要はないと思いますが、僕が一番衝撃を受けたのは、彼が桐光学園高校時代に出ていたドキュメンタリー番組を観たときでした。ひとりで残ってフリーキックの練習をひたすら続け、満足がいくまでやめなかった。世界に通用するキックはそこから生まれたのでしょう。すべてのテクニックにおいてアベレージが高い天才だと言われる中村選手ですが、いつも理論立てて考えていて、なにより努力を積み重ねて勝ち得たのが、あの天才的な技術なのです。

 そして「体=フィジカル」。誰もが認める通り、長友佑都選手です。

 正直、サッカー技術はさほど高いものではありませんでした。しかしそれを補うだけのフィジカルのトレーニングを丹念に積んで、プロのなかでも飛び抜けた存在になった。正しく努力をして、継続し、しんどいトレーニングからも逃げなかったからこそ、「フィジカルの天才」になり得たと僕は確信しています。

 
 ここまでは僕が実際に接するなかで体感した「天才たち」でしたが、番外編もお届けしましょう。いま日本のサッカー界を見渡すなかで、「天才やなぁ」と思う2名を挙げたいと思います。

 まずは冨安健洋選手。あの若さでどれだけ安定感があるんでしょう!

 全力プレーを押し出しながらも、細かな部分にもこだわってプレーしているのがよく分かります。「センターバックの天才」という意味では、初めて出てきた存在じゃないでしょうか。話を聞く限り、人間性も抜群とのこと。ディフェンダーに必要なものをすべて兼ね備えている、すでに名手と言っていい選手です。
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