ワッキーが選ぶJ歴代ベスト11「言いたいことはひとつ『ファンタジーで楽しませて』」

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2020年05月07日

長友は好き過ぎるので選出

遠藤を絶賛。「これだけJリーグの“ど真ん中”に居続けている人は他にいません」と言う。(C)SOCCER DIGEST

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 ボランチの相方には小笠原を選びました。この人の勝利への執着は恐ろしい。僕は「鬼」って呼んでいるんですよ(笑)。獲得タイトル数17個ですからね。「鹿島イズム」=「小笠原イズム」と言っても過言ではないです。

 そうした記録や数字で考えると前線は大久保で決まり。リーグ最多185得点がナンバーワンの証明です。シンプルに1番点を取っているんだから、もう文句のつけようがないですよね。3年連続得点王だし、代表ではワールドカップに2回出場しているし。気性が荒いとか言われていますけど、結局どこに行っても活躍しているじゃないですか。神戸から川崎に行った時も、『(風間)八宏監督のテクニカルなサッカーに、野生児タイプの大久保が合うのか』って懐疑的な目もありましたけど、見事に覆してみせた。賢いし、技術もあるし、最強のストライカーです。

 長友はJリーグでプレーしたのは4シーズンで、「Jリーグで長く」という条件から外れますが、好き過ぎるので選出。このレベルに達したSBって他に見当たらない。小さくても世界で戦えると証明してくれた日本が誇る“努力の最高傑作”です。
 
 逆サイドには名良橋さん。この人は現代的な“攻撃もできるSB”の先駆者だと思う。タレント揃いの鹿島で9年間ポジションを譲らなかったというのは、驚きです。ウッチーに比べたら地味かもしれないけど、信頼度が抜群だった証拠ですよ。

 そしてなんと言っても小野、俊輔、名波が並ぶ2列目。キーワードは「天才の共演」です。俊輔はサッカーをするために生まれてきた人だと思う。風貌だけ見たらそのへんにいる浪人生みたいでしょ(笑)。それなのにFKを蹴らせたらワールドクラス。もう天才レフティの代名詞です。それにMVPに2度輝いたのはこの人しかいません。2回目の受賞の時に1回目と同じコメントを言うんですよね。「13年前と同じ言葉で締めさせていただきます」って。あの時は泣きそうになっちゃいましたよ。素敵です。
 
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