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レアル・マドリーが認めたその実力は本物か!? 16歳の神童ウーデゴーを現役監督が徹底解剖!

カテゴリ:ワールド

ロベルト・ロッシ

2015年01月25日

パス出しなどのタイミングの感覚が抜群。

15歳でノルウェー代表にデビューした才能は本物だが、まだ「原石」に過ぎない。これからどう磨き上げていくか、今後数年間が勝負だ。 (C) Getty Images

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【タクティカル】
 パス出しなどのタイミングの感覚が抜群。それはオフ・ザ・ボールの走り込みにも表われている。このタイミングのセンスは彼の数多い長所の中でも最大の利点で、それがプレーにファンタジアと意外性をもたらしているのだ。
 
 プレーの展開を読む戦術眼も卓越している。タイプ的には、C・ロナウドやメッシ、あるいはベイルやネイマールのように、スピードや瞬発力で相手をぶっちぎるのではなく、例えばエジルに近い、技巧と創造性で違いを作り出す選手だ。
 
【メンタル】
 すでに述べたように、大人相手に平然とトリッキーなプレーを繰り出して翻弄するパーソナリティの強さを備えている。トップレベルの大舞台でも同じようにできるかどうかは、これからの成長次第だろう。
 
 総合的に見れば、世界のトップレベルまで上りつめるだけのポテンシャルは、あらゆる面で備えている。
 
 繰り返しになるが、申し分のない「原石」である事実に疑いの余地はない。ただし、フィジカル面での成長を含め、その原石をカットし磨き上げるプロセスはこれから始まる。鍵を握るのは今後数年間だ。
 
 すでに欧州中のビッグクラブからオファーが殺到しているが、理想的な成長を遂げるには、例えばR・マドリーやバルセロナ、あるいはユベントスやパリSGといったラテン系のクラブではなく、アーセナル、リバプール、マンチェスター・Uといったプレミアリーグのクラブが最も適しているように思う(編集部・注/レアル・マドリーへの移籍が決定)。
 
 なにより、ノルウェー人にとっては文化的にイングランドでキャリアを積むのが最も自然でストレスの少ないルートだからだ。ラテン系の国々は、ベースとなる生活文化、サッカー文化という点でも北欧とは大きく異なり、16歳の少年にとってはリスクが大きい。
 
 理想のステップは、「原石」を磨き上げるノウハウに定評のあるアーセナルへの移籍。それ以外のプレミア勢のメガクラブに続くのは、ブンデスリーガのクラブ、例えばバイエルンやドルトムントだろう。
 
分析:ロベルト・ロッシ
取材・構成:片野道郎
 
【ロベルト・ロッシ】1962年3月16日生まれのイタリア人監督。現役時代はMFで、元イタリア代表監督のアリーゴ・サッキや前日本代表監督のアルベルト・ザッケローニに師事。99年に引退し、2001~08年はインテルなどでザッケローニのスタッフ(コーチ兼スカウト)。その後は下部リーグで監督を務め、現在はフリー。
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