【岩本輝雄の英雄列伝|中田英寿編】個性派集団の中で、伸び伸びできたんじゃないかな

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2020年04月25日

見ている世界が違っていたのかもしれない

中田と“縦関係”でコンビを組んでいた時、SBの岩本は中盤でプレーする中田の巧みな「裏への抜け出し」が強く印象に残っているという(8番が中田、4番が岩本)。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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 常にストイックにトレーニングに励む。特定の誰かとつるむ感じでもなかった。ある時、お蕎麦屋さんに食事しに行ったら、中田がひとりでいて。たしか、お替りしていたかな(笑)。それと、きれい好きだった。ロッカーもシャツとかきちんと整理整頓されている。中田とナラ(名良橋晃)はきれい好きで、僕とエジソンは汚かった(笑)。

 中田は孤高の人というイメージ。97年にはA代表デビューしているし、見ている世界がひとりだけ違っていたのかもしれない。視野が世界に広がっている。だからといって、当たり前だけど、ひとり蚊帳の外っていうわけではない。実際、自分が中盤で左、中田が右でやっている時も、「なるべく近くにいよう」とかよく話し合っていたし。

 まあ、変わり者かといったら、そうかもしれない(笑)。でも、それは僕にも当てはまることで、その時のベルマーレには、けっこうそういうタイプが多かったから。個性派集団だけど、チームは変にがんじがらめにしないし、それぞれの個性をまずは認める。そんな懐の深さがベルマーレの魅力でもあった。だから、中田も伸び伸びとプレーできて、ますます力をつけていったと思う。とにかく、凄い選手だったよ!

【PHOTO】衝撃のJデビューから、超スタイリッシュな私服姿まで!中田英寿の1994-2020を一挙公開!
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