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「クラブ運営が危険視されている…」日本人駐在員が見たイタリア・サッカー界の混迷を極める現状とは?

カテゴリ:特集

松尾祐希

2020年04月20日

オーナー経営のクラブが多いイタリア。本業のストップで収益が下がり…

新型コロナウイルスの感染拡大が報じられてからは、スタジアムの外では検温が義務付けられていたが、ほどなく中断となった。(C) Getty Images

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 しかも、トップチームだけではなく、育成組織の選手にも同様に自主練習を課しているそうだ。

「イタリアのプロのクラブでは育成も含め、家の中でやるフィジカルトレーニングや心拍数を上げるメニューを作成して、取り組ませています。トップチームはプラスアルファで栄養管理をアプリで行なっており、摂取した食事内容を全てクラブに送るようにしています。必要なカロリーなどは、全てフィジカルコーチが把握する形でやっているんです。セリエAのトップクラスの選手は自宅にジムを持っている選手もいるので、彼らは色々やれるかもしれません。だけど、セリエBやCとかは家にそのような施設がないので、自宅で行なえるメニューを消化している感じですね」

 混迷を極めるサッカー界。もちろん、経済にも影響が出ている。特にイタリアはオーナー主導で経営しているクラブがほとんどで、この状況が続くと、経営破綻するチームが出てきても不思議ではないという。

「日本と違い、イタリアはオーナー経営のクラブが多いんです。資本となっている企業の本業がストップして収益が下がっているので、イタリアではサッカークラブの運営が危険視されています。ロックダウンが解除されたとしても、その後の2、3か月はかなり怖い。運営ができないクラブが出てくる可能性もあります」

 またクラブ以外でも大きな影響を受けており、サッカー関連メーカーも例外ではない。株式会社INFINITOでは、プロ選手が使用するカンパリ社のカーボン製レガースをイタリアから輸入をしているが、現状で現地の工場が稼働していないため仕入れができない状況に見舞われている。最後に輸入したのは1月の末。ただ、その期間中も注文は入っており、Jリーグが再開した場合に大きな支障を来たすのは言うまでもない。

 現時点で収束の気配が見えない新型コロナウイルス。早期の収束を願うばかりだ。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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