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「今年も強くないといけないと思っていたのに…」県新人戦の敗北で“日本一”静岡学園に生まれた意識の変化

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年02月29日

「選手が自分たちの力に気が付いてくれた。そこからどう改善しようか考えればいい」

「昨年とは全く違うチーム」と今年のチームを評する川口監督。今季はチームをいかにして高みへと導くのか。写真:松尾祐希

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 川口修監督は言う。

「勘違いしていた選手たちはいないけど、『俺たち、今年は力がないな』と実感したと思う。準決勝は何もできず、相手に圧倒された。でも、逆にこれが良かった。選手が自分たちの力に気が付いてくれたし、そこからどう改善しようかと考えればいい」

 新人戦から1か月が経った。プレーの質が劇的に変わったわけではない。だが、練習に取り組む姿勢はチーム全体で以前と変わりつつある。リーダー候補の田邉も責任感が増し、自覚が出てきたという。

「今年は自ら言う選手が去年よりも少ない。自分が嫌われ役になってでも、きついことを仲間に言わないといけないし、率先してやらないといけない」

 現状ではまだまだ発展途上。だが、地道な積み重ねを続ければ、さらなる進化が見えてくる。

「今はうまくいっている状況とは言えないけど、チーム全体で目標に向かって意識してやっていけば、それが伸びしろ。本当に(去年の選手権を経験した)選手たちが巻き込んでチームを引っ張っていければ可能性はある」(加納)

 連覇を目指し、今季を戦う静岡学園。長いシーズンを考えれば、春先の挫折は決して無駄にはならない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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