ピッチでの佇まいにチラベルを彷彿とさせる雰囲気も
ミシャ監督は今季も、ク・ソンユンをGK一番手として起用するのは間違いないだろう。となると、二番手争いを演じるだろうカウィンと菅野孝憲は、ルヴァンカップでの出番が多くなるに違いない。
しかしだ。カウィンは長らく正守護神の座を守り通してきた現役タイ代表選手でもある。Aマッチデーと被る日程の多いルヴァンカップでは不在となることも多いだろう。選手の拘束をめぐって、カタール・ワールドカップ・アジア最終予選出場へ向けた大事な試合が残るタイ代表(タイサッカー協会)との駆け引きもあるかもしれない。
しかしだ。カウィンは長らく正守護神の座を守り通してきた現役タイ代表選手でもある。Aマッチデーと被る日程の多いルヴァンカップでは不在となることも多いだろう。選手の拘束をめぐって、カタール・ワールドカップ・アジア最終予選出場へ向けた大事な試合が残るタイ代表(タイサッカー協会)との駆け引きもあるかもしれない。
ピッチでの彼の佇まいを見ていると、ホセ・ルイス・チラベル(元パラグアイ代表GK)を思い出す。屈強な身体から放たれる、相手に脅威を与えるあの雰囲気が、どことなくパラグアイが生んだスーペルレジェンダを彷彿とさせるのだ。
名実ともにトップレベルのタイ人GKのひとりであることは間違いない。今年1月に三十路を迎えた“暹羅のロボコップ”もまた先駆者たちのように、日本市場で認知された選手になれるのか。彼の札幌加入でまたひとつ今季の楽しみが増えた。(文中敬称略)
取材・文●佐々木裕介