ポグバは一体どうなってしまったのか? モチベーションはマンUを退団するために――

カテゴリ:メガクラブ

内藤秀明

2020年02月11日

ポグバの重要度は下がっている

ポグバの代役として加わったと見られているのが、B・フェルナンデスだ。移籍早々、上々のパフォーマンスを披露している。 (C) Getty Images

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 そうした状況下で、ユナイテッドは、ポジションはやや違うが、攻撃で違いを生みだすブルーノ・フェルナンデスを獲得した。この補強が事実上の「ポグバの代役確保」という見方をするメディアは少なくない。

 実際、デビュー戦となったウォルバーハンプトン戦で、B・フェルナンデスは、ピッチを縦横無尽に走り回り、攻撃の起点となるプレーでチームに貢献。今後、チームにフィットしていけば、ポグバ依存から脱せられる可能性を示した。

 活躍しているのは、新戦力だけではない。

 2018年にチームに加入したブラジル代表MFフレッジも、ポグバの離脱中にイングランドの水に慣れ、中盤のフィルターとして機能するだけでなく、パスワークでもリズムを作れるようになりつつある。

 生え抜きのマクトミネイも、今季になってから体格の良さを活かして強引な突破ができるようになった。そして、ベテランのネマニャ・マティッチも、守備職人として欠かせないプレーを見せている。ポグバの重要度が以前と比べて低くなっているのは、紛れもない事実である。

 本人が退団を希望し、クラブ内での重要度は下がっている――。この事実だけ見ると、ポグバの退団は既定路線に思える。だが、高額な給与や移籍金を支払ってまで、獲得するクラブが存在するのかは不明瞭である。

 レアル・マドリーは常に興味を示していると言われているが、欲していると言われるのは、ジネディーヌ・ジダン監督だけであり、フロレンティーノ・ペレス会長は獲得に対して消極的であると報じられている。

 さらに、この1年間で稼働率が低下したポグバに対する信頼性が下がっており、マドリー以外の買い手がつくかは未だに疑問だ。それでも自身のビジネスのためにも代理人のミーノ・ライオラは、退団を促すだろうが、意図しないユナイテッド残留は、今夏にも起こりうる。

 そう考えれば、もう怪我で休んでいる場合ではない。トップコンディションに戻し、シーズン後に訪れる夏のマーケットに向けて、自身の価値を証明しなければならない。

 こうした現状を踏まえれば、故障さえ癒えれば、ポグバはこれからの数か月間、献身的な姿勢を見せて、最後の輝きをマンチェスターで見せるに違いない。ハードワークを好むユナイテッドのファンとしても、それ自体は歓迎だろう。

 しかし、モチベーションの源が、チームへの忠誠心とは真逆の感情であるという事実は、非常に皮肉と言わざるを得ない。

文●内藤秀明(プレミアパブ)
text by Hideaki NAITO

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