来る１月１日にオープンする移籍市場で、動向が注目を集めているのがフランス代表MFポール・ポグバだ。

　ユベントスからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍金8900万ポンド（約129億円※当時のレート）で電撃復帰してから、およそ３年――。クラブシーンでは、まだ本領を発揮できずにいる。

　今シーズンも開幕から足首の状態が芳しくなく、プレミアリーグの出場はわずかに７試合のみで、ゴールは「ゼロ」。首位リバプールから21ポイント差を付けられ、不振に喘いでいるチームに貢献できない日々を送っている。

　12月22日のワトフォード戦（プレミア第18節）でようやく戦線に復帰し、続くニューカッスル戦と合わせて２試合連続の途中出場を果たしたものの、28日に行なわれたバーンリー戦では、またしてもメンバー外となった。

　これについて指揮官のオレ・グンナー・スールシャールは、「彼は準備ができていなかった。リカバリーにもう一日必要だった」と説明したが、サポーターや識者たちのフランス代表MFに対する疑念は深まるばかりだ。

　バーンリー戦を中継していた英衛星放送『Sky Sports』でコメンテーターを務めている元イングランド代表MFのジョー・コールは、番組内でこう皮肉った。

「ポグバは１月の退団を見据えていたんじゃないかな？ きっと移籍できるとうずうずしているはずだ。彼はトランスファーリクエストを伝えるために監督のところへ向かうはずだ」

　当然、大枚を叩いて獲得したにもかかわらず、戦力になり切れていないポグバにファンの怒りは沸点に達しつつある。バーンリー戦の欠場が決まった際には、SNS上に次のようなコメントが相次いだ。

「一体ポグバはどこだ!?」
「もう移籍したいならハッキリと言え」
「ろくに戦力にならない」
「きっと、またインスタグラムでバカ騒ぎしているのさ」
「彼を出せば、ユナイテッドは幾分マシになるはずだ」

　ちなみに試合中にポグバは、自身のインスタグラムのライブ動画（24時間で消える）を更新し、バーンリー戦を自宅で観戦してことは証明されている。

　開幕前に日本で行なわれたイベントで「新しいチャレンジをするのにいいタイミングだと思っている」と大胆発言をして話題を呼んだポグバ。レアル・マドリー移籍やユーベ復帰など様々な憶測を呼ぶなか、何を思っているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部