指揮官も「開幕までに100%に近づけられる予感がした」と評価
だが、課題の噴出もチームを作っている過程では想定内のこと。ここまでを「順調」と長谷部監督が話した通り、選手たちもおおむね前向きに捉えているようだ。トレーニングの目的、やるべきプレー、それを要求する理由を丁寧、かつ具体的に説明しながらトレーニングを進める長谷部監督のもと、自分たちのあるべき姿、その実現のためにいまやるべきこと、その積み重ねの先に何があるのかを具体的にイメージできているからに他ならない。選手たちが「やることが明確」とそろって口にするのも、そうしたことがあるからだろう。
併せて、チームとしてのベースを守りながらも局面でそれぞれの特長を発揮することを求めるのが長谷部監督だが、それぞれの選手が自分たちの特長を表現していたこともチームにとってはプラスと捉えていい点だ。
併せて、チームとしてのベースを守りながらも局面でそれぞれの特長を発揮することを求めるのが長谷部監督だが、それぞれの選手が自分たちの特長を表現していたこともチームにとってはプラスと捉えていい点だ。
そして長谷部監督は次のように、この日のトレーニングマッチを締めくくった。
「開幕までに100%に仕上げるというのはなかなか難しいことだと思うが、少しでもそこに近づけられる、そんな予感がする今日の出来だった」
開幕までは3週間余り。どこまで完成度が高まるのかに注目が集まる。
取材・文●中倉一志(フリーライター)