G大阪はハイプレスの新スタイルを確立できれば、宇佐美に得点量産の予感も
ハイプレスという攻撃的な守備で新たなスタイルを打ち出そうとしているガンバ大阪は、その先鋒となる宇佐美貴史の動きがいい。昨年6月、ドイツから戻ってきた時は、チームの守備的なサッカーに戸惑い、メンタルも整わず、らしいプレーが出来ていなかった。
だが、終盤になって攻撃的なサッカーにシフトすると宇佐美も吹っ切れたように持ち前の仕掛けて打つスタイルが戻り、恐さが増した。今年は昨年後半の調子を維持しており、いろんな選手に声掛けするなど中堅としての自覚が感じられる。ガンバがハイプレスの攻撃的サッカーを確立できれば、宇佐美は得点王争いに絡むレベルの活躍ができるだろう。
だが、終盤になって攻撃的なサッカーにシフトすると宇佐美も吹っ切れたように持ち前の仕掛けて打つスタイルが戻り、恐さが増した。今年は昨年後半の調子を維持しており、いろんな選手に声掛けするなど中堅としての自覚が感じられる。ガンバがハイプレスの攻撃的サッカーを確立できれば、宇佐美は得点王争いに絡むレベルの活躍ができるだろう。
そして今年40歳となる遠藤保仁も元気だ。
昨シーズン、ラスト5試合では攻撃的なサッカーを展開したチームの軸となり、4勝1敗で7位まで順位を上げた。今シーズンはコンディションが上々でチームにリズムを生むボール回し、急所を突くパスなど遠藤ならではのプレーでチームを牽引している。昨年は、28試合(スタメン20試合)だったが、今年はスタメン出場が増えるのではないだろうか。
ガンバは、小野裕二以外、レギュラー陣を脅かすような選手を獲得できていないので、必然的に既存の選手の出力を上げていくしかない。しばらくは中堅の宇佐美をはじめ、「しんどい」と漏らしながらも明るい表情でプレーしていた倉田、そして遠藤らベテランが新たなガンバのサッカーの軸を担うことになるだろう。
取材・文●佐藤 俊(スポーツライター)