宮本ガンバが着手する新戦術の浸透度は? 1次キャンプ総仕上げの長崎戦を指揮官はどう評価したか?

カテゴリ:Jリーグ

飯間 健

2020年01月23日

チーム全体で相手DF陣に積極的なプレスを掛ける新戦術に着手

長崎戦で決勝点を挙げた宇佐美。チームが掲げるハイプレス戦術に関して課題と手応えを語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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『サッカーダイジェスト』誌に依頼された過去2年間の沖縄キャンプ原稿を読み返してみた。クルピ体制となった18年は『他クラブからも大丈夫?の声』。19年は『明確となった今野泰幸の必要性』。開幕前に何とも景気の悪い原稿を仕立てあげていた。ただ現地で見たもの、選手から取材したもの、自分が感じたものを記している。その時点での素直な記事だ。

 さて前置きが長くなった。タイトルを明確な目標に掲げる今年のG大阪はどうなのか。

『良いんじゃないか』

 過去2年間の記事はリーグ開幕2週間前ほどで、今回は1か月前。まだ各チームが始動したばかりでコンディションや戦術浸透に差はあるのは分かっているが、それが沖縄SV戦(18日)、沖縄1次キャンプ総仕上げのJ2長崎戦(22日)を取材した印象だ。

 今季は2トップと両ウイングバックを中心に、チーム全体で相手DF陣に積極的なプレスを掛ける新戦術に着手している。長崎は今季初のJクラブとの実戦。疲労がピークに達する中、キャンプでの成果がどこまで出せるか、試金石となる一戦だった。

 だが前半は簡単にプレスを剥がされ、一気に自陣深い位置まで攻め込まれるシーンが散見。宮本監督は「(プレスの)掛け方が中途半端だった」と分析し「(プレスに)行ったらどうなる、行かなかったらどうなるか。どこかが遅れたら速い攻撃をされるというのが分かった」と振り返った。宇佐美も「前と後ろのタイミングが違ったら、中盤にスペースが空く。そこから前へ運ばれるシーンもあった」と話すなど、課題が目立つ45分だった。

 違ったのは、ここからだ。
「全体で間延びしないように。前と後ろが良い距離感でできるように。そこをハーフタイムで話をした」(宇佐美)
「例えば相手GKにボールが戻った場合とかどうするか。そのへんを整理できたから、選手たちもより前への意識を持ってプレーできた」(宮本監督)


 課題を共有した後半はディフェンスラインの選手が前線の選手を動かし、プレスを掛けるタイミングでは2トップがスイッチ役を担うようになった。当然、90分間すべてでプレスを掛け続けることは不可能で、リトリートする時間も必要になるが、そのメリハリも前半よりも修正が施されていた(失点はセットプレーの流れ)。

 18年はチームとしての形がなかなか見えてこなかった。19年は今野(J2磐田)に頼らざるを得ない形からのスタートだった。今季は違う。公式戦が始まれば対戦相手は対策を練ってくるし、その際に上回る術を用意しておく必要もある(もしくは立ち戻る場所だ)。それでも、この時期にチーム全体でボールを奪い、速い攻撃に転じる意思が明確に示されていることは大きい。

 沖縄2次キャンプは25日からスタート。J1クラブとの練習試合も予定されている。「きょう出た課題をより整理してやれるか。あとシュートを決めきるところ。勝点3を拾っていくためにこだわりたい」と指揮官。開幕ダッシュへ向けて、より精度を高めていくことを見据えた。

取材・文●飯間 健

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