• トップ
  • ニュース一覧
  • 【選手権決勝プレビュー】青森山田×静岡学園|連覇狙う絶対王者の牙城を、静学スタイルが崩せるか?

【選手権決勝プレビュー】青森山田×静岡学園|連覇狙う絶対王者の牙城を、静学スタイルが崩せるか?

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年01月12日

ともに高校年代屈指のタレントを抱える両チーム

 対する静岡学園は「我々のストロングを100%、120%出さないと勝てない。普通のパスワークでは崩せないと思っています。我々のストロングはドリブルですし、ドリブルとパスの変化の組み合わせ。ただドリブルで突っ込んでいくだけでは簡単に引っ掛けられるので、もう1人、2人、3人が絡みつつ、かつ全員に『相手のディフェンスを全力で倒しに行く』という発想がないといけない」と川口監督が語るように、単騎突破ではなく、サポートと3人目の動きを駆使して、グループで強固な組織にヒビを入れていく。これを90分間通して表現しなければ、こじ開けることができないと、磨いてきた技術だけでなく、強烈な覚悟を持って臨まないといけないと気を引き締めた。

 静岡学園には松村優太(3年)という強烈な個を組織として生かす術を全員が共有し、「攻守の切り替えを徹底してやってきた」とキャプテンでCBの阿部健人(3年)が語ったように、相手ボールになった瞬間にプレスを仕掛け、その間にディフェンスラインとボランチの藤田悠介がスピードを持って守備ポジションに入る。攻めっぱなし、個に頼りっぱなしではなく、技術を組織にきちんと反映させているからこそ、決勝まで勝ち上がってくることができた。

 青森山田は高校年代ナンバーワンの守備力をベースに、ボランチの古宿理久(3年)の展開力、松木玖生(1年)と武田英寿(3年)の圧倒的な個の打開力に加え、両サイドの推進力と1トップ・田中翔太(3年)の献身性と決定力という攻撃の武器も携える。川口監督の言葉通り、攻守の切り替えを少しでも怠れば、たちまち彼らの餌食となる。

 ともに一瞬でも隙を見せられない緊迫した攻防が繰り広げられるのは間違いない。今年の高校サッカーを締めくくるにふさわしいカードとなった選手権決勝。勝利の凱歌を挙げるのはどちらのチームか。3連休最終日は埼玉スタジアムの熱戦に注目してほしい。

文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【関連記事】
「あんな選手と対戦したのは初めて」徳島市立を脱帽させた“鹿島内定”静学の松村優太は何が凄いのか? 【選手権】
【高校サッカー勢力図】2019選手権出場プレーヤー・出身都道府県ランキング!! あなたの出身地は何位?
「5点決めたい」と豪語する青森山田1年生MF松木玖生。黒田監督が「柴崎岳」以上と評価するポイントは?【選手権】
相手エースも頭を抱えるスーパープレー! 青森山田守護神、佐藤史騎が明かしたビッグセーブの舞台裏【選手権】
「めちゃくちゃ泣きました」帝京長岡のストライカー晴山岬が明かす“涙のロッカールーム”で起きた事【選手権】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ