指揮官の想いに選手たちは――
無論、負けてもいいと考える指揮官はいない。ただ、勝利至上主義で選手の個性を潰してしまうようなことは避け、ワールドワイドな視点で、世界で通用する選手を育てるという発想を持って指導を行なっているのだ。
そんな川口監督の考え方は、しっかりと選手たちにも伝わっている。チームの大黒柱で、卒業後に鹿島アントラーズ入りが内定している松村優太(3年)は、こう話す。
「監督は、『チャンピオンズ・リーグで活躍する選手を出したい』とよく言っている。僕以外にも学園出身で、プロで活躍している先輩方がいるので、そういう人たちに負けないように、僕が一番にヨーロッパにいくぐらいの気持ちでいます」
そんな川口監督の考え方は、しっかりと選手たちにも伝わっている。チームの大黒柱で、卒業後に鹿島アントラーズ入りが内定している松村優太(3年)は、こう話す。
「監督は、『チャンピオンズ・リーグで活躍する選手を出したい』とよく言っている。僕以外にも学園出身で、プロで活躍している先輩方がいるので、そういう人たちに負けないように、僕が一番にヨーロッパにいくぐらいの気持ちでいます」
高い意識を選手に植え付け、“世界”を見据える指揮官の目標は大きい。
「学園の選手がヨーロッパでできるようなプランは考えてます。目指せ、カンプ・ノウです! 我々が育てた選手がそういう舞台に立ってもらえるという夢はありますよね。もちろん選手権で経験を積めれば、次に繋がる。良いものであれば、どんどん経験はさせたい」
静学から世界へ――。川口監督の掲げる大夢を叶え、世界へ羽ばたいていく選手は一体誰になるのだろか。緑の個性派集団からますます目が離せなくなった。
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)