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“リアル”南葛SCはどれだけ本気でJリーグ入りを狙っているのか?――GMが見据えるクラブの壮大な未来

カテゴリ:特集

伊藤 亮

2020年01月10日

短期的なビジョンと長期的なビジョン、その両方を見ながら奔走する日々

南葛SCの岩本GMは、チーム強化とともに「百年構想クラブ」入りへ向けて環境整備にも取り組む。写真:滝川敏之

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 仮に今後、「4年でJリーグ入り」しようとも、逆に「うまくいかないシーズン」があったとしても、岩本GMには、まだまだその先にやるべきことが見えている。その壮大なビジョンに向かって、夢物語でなく地に足を着けて動いているからこそ「きちんとしたことを積み重ねていく」「一喜一憂しない」ことを心がけているのだ。

「目の前の試合に一喜一憂していると、未来へのビジョンがブレてしまいますから」

 とはいえ、しっかりと2019年シーズンのうまくいかなかった理由を見つけ出し、考えを突き詰め、打てる手は打っている。短期的なビジョンと長期的なビジョン、その両方を見ながら奔走する日々は続く。

「選手たちはリフレッシュしてやってくれています。今はとてもいい状態。問題はこの緊張感をどこまで続けられるか。そんなに心配はしていませんが、でも、もしおかしくなったらシーズン中であろうとも、監督やコーチに話して介入していこうと思っています」

 新たなコーチに関しても教えてくれた。
「ヘッドコーチには高木健旨さんが就きます。ガンバ大阪ユース第1期生の10番で、当時は『東の財前、西の高木』と評されたほどの天才レフティでした。トップチームにも昇格して、サガン鳥栖でも4シーズンプレーして。引退後は主に育成世代のコーチを務めてきて、直近ではジェフ千葉アカデミーで、U-14の監督を務めていました。島岡監督とはサガン鳥栖時代に一緒にやっていて、監督からの推薦もあり決めました」

 さらに「大事なことで」と付け加えた岩本GM。
「新シーズンからはフィジカルコーチも入れます。走りはもちろん、身体の使い方からバランスなど、根本を見てもらおうと。植野悟さんという、野球のダルビッシュ有や松坂大輔の担当経験があり、現在もバドミントンの奥原希望の専属トレーナーを務めつつ、サッカーでも川崎フロンターレやヴィッセル神戸、名古屋グランパスの選手など、幅広くサポートしている方です。ちなみに植野さんは関西大学サッカー部でトレーナーをしていたことがあり、その時期に島岡監督とともにやっていました。とても忙しい方なのですが、島岡監督と『植野さんがチームに入るか入らないかでどれだけ違うか』について話し合い、監督から『どうしても入れてほしい』ということだったのでお願いしました」

 島岡新監督とは共通の知り合いが多く、高木健旨新ヘッドコーチとも以前、フットサルチームを組んで東京都のオフィシャルのリーグに参戦していた間柄。「まさか一緒に仕事をすることになるとは」と笑うが、岩本GMの幅広い人脈があるからこそ揃った陣容だろう。

 ふと関東リーグに目を向ければ、2018年に東京都リーグで南葛SCに次ぐ2位から関東リーグ昇格プレーオフとなる関東社会人サッカー大会を勝ち上がり、関東リーグ2部に昇格したCriacao Shinjukuが関東リーグ1部への連続昇格を決めた。また同じ2018年の関東社会人サッカー大会で南葛SCに勝って昇格した東邦チタニウムは入れ替え戦に敗れたものの、関東リーグ1部への昇格にも手が届きそうな位置まで登り詰めた。

「南葛SCと因縁のあるチームが1年で関東リーグ1部に昇格。もし我々が勝っていれば、Jリーグ入りまで最短2年のところに行けていた可能性もあるわけで。そんな単純な話ではないにせよ、まあまあ足踏みしてますよね。だからこそ次の関東社会人サッカー大会で優勝したら…きっと本当に嬉しいでしょうね……」

 この時ばかりは、率直な気持ちが表に出たように見えた。裏を返せば、GMとしての責任や重圧に対して自分の感情をいかに抑え込んで奮闘しているか、が垣間見えた瞬間だった。

「すでに新シーズンは始まっている」という岩本GM。その初戦となる2019年12月22日の東京カップ1次戦Aブロック2回戦、南葛SCは江東ベイエリアFC(東京都リーグ3部)を相手に9-0で圧勝した。(文中敬称略)

※このシリーズ了

取材・文●伊藤 亮

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