• トップ
  • ニュース一覧
  • 【三浦泰年の情熱地泰】リバプール優勝…トヨタカップ時代に感じたブラジルの強さは戻らないのか?

【三浦泰年の情熱地泰】リバプール優勝…トヨタカップ時代に感じたブラジルの強さは戻らないのか?

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年12月23日

今回のクラブワールドカップでも、各国の力の差が縮まっていた

豊富なタレントを揃えてアジアを制したアル・ヒラル。決勝では浦和を圧倒した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 だが一方で、世界全体で見れば、確実にレベルは拮抗してきている。欧州、南米だけでなく北中米、アフリカ、アジアなど含めた各クラブ間の縮まった差が、代表の試合にも起きているのだと感じた。

 日本はACLの決勝で、ホーム&アウェーの2試合で0-3でサウジアラビアのアル・ヒラルに敗れた。試合は見られなかったが、力の差があったと聞く。小野伸二からのLINEでは相手が強すぎると、ホーム・埼玉スタジアムの決勝の試合時に届いたくらいだ。

 ACLはJリーグ勢にとっては難しいリーグなのは分かる。どの国も同じかもしれないが、国内リーグ、カップを戦いながらアジアも取るというのは簡単ではない。

 選手の質と人数も必要だし、支える環境へのお金も必要だ。そして、良い外国人助っ人選手も必要になる。ここ数年、中国が物凄いお金をかけてブラジルの良い選手を獲得している。もちろん、アル・ヒラルをはじめ中東の国々にもそのようなクラブがある。

 ACLの結果と代表の関係は、アジアに関してはまだ直接的に繋がってはいないように思えるが、将来を考えれば、Jリーグのレベルアップは重要であることは間違いない。

 日本はJリーグ発足時にジーコ、ビスマルク、レオナルド、ジョルジーニョ、ドゥンガー、セザール・サンパイオといった世界で通用するセレソン、代表級の選手の力を借りてリーグが成長した。

 ただ、今はマネーの力の差は明らか。ブラジルの良い選手をしっかりリサーチして国内リーグで活躍させる。中国マネー、アラブマネーはJリーグとの差を縮め、超えていく力を持っている。

 2010年ワールドカップではスペインが優勝。その年までにバルサが急激に良いサッカーをやり始めた。グアルディオラ監督の影響も大きいが、メッシの影響も大きかった。


2014年ワールドカップはドイツが優勝した。そして国内ではバイエルンが隆盛を誇っていた。これもハインケス監督とグアルディオラ監督がぶっちぎりで良いサッカーをやった。海外から良い選手を獲得してバイエルンというクラブが、ドイツ代表に安定をもたらしたと言えるであろう。

 今回のクラブワールドカップでも各国の力の差が縮まり、初戦からフラメンゴ、リバプールも簡単な試合ではなかった。各国のレベル差が詰まり、ワールドカップ予選も年々難しくなってくるであろう。

 ブラジルでさえも出場が簡単ではなくなる可能性もある。そんな不安を払拭するためにもフラメンゴに想いを寄せていたが残念だった。

 日本の今シーズンは、残るは天皇杯。神戸vs鹿島、世界に近づく内容の濃い、良い試合を元旦から期待したい。

2019年12月23日
三浦泰年
【関連記事】
【三浦泰年の情熱地泰】ラグビーW杯、五輪の成功はきっとサッカーの発展につながる!
【三浦泰年の情熱地泰】ブラジル行きを決意させた「1-6」の敗戦。母校に敗れた富士市立高校イレブンの顔が浮かんだ
【三浦泰年の情熱地泰】監督は「責任」を取るのが仕事。それを背負ってブラジル人選手を指導していきたい
リバプール、クラブ史上初の世界制覇! “因縁”のフラメンゴに38年越しの雪辱を果たす【クラブW杯】
フラメンゴがジーコ時代以来38年ぶり2度目の南米制覇! 王者リーベルにロスタイムでの劇的すぎる逆転勝利

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ