延長戦のフィルミーノ弾で勝負あり!
現地時間12月18日、カタールでクラブワールドカップの決勝が開催され、欧州王者のリバプール(イングランド)と南米王者のフラメンゴ(ブラジル)が対戦した。
奇しくも1981年の第2回トヨタカップ(当時はインターコンチネンタルカップ)と同じ顔合わせとなった今回のファイナル。ゲーム序盤の主導権は、クラブ史上初となる世界一を目ざすリバプールが握った。
開始45秒にフィルミーノがいきなりファーストチャンスを掴んで勢いに乗ったレッズ(リバプールの愛称)は、4分にケイタ、5分にもアレクサンダー=アーノルドと立て続けに相手ゴールを脅かした。
しかし、25分を過ぎたあたりから試合の流れが一変する。少しずつハイテンポな流れに慣れ始めたフラメンゴが、局面の肉弾戦で上回るようになり、リバプールを押し込む展開となったのである。
南米王者のリズムに翻弄されたリバプールは、大黒柱のファン・ダイクが復帰した守備陣こそ崩れなかったものの、サラー、フィルミーノ、マネが陣取る自慢の3トップが鳴りを潜めたまま。攻めあぐねる時間が続いた。
奇しくも1981年の第2回トヨタカップ(当時はインターコンチネンタルカップ)と同じ顔合わせとなった今回のファイナル。ゲーム序盤の主導権は、クラブ史上初となる世界一を目ざすリバプールが握った。
開始45秒にフィルミーノがいきなりファーストチャンスを掴んで勢いに乗ったレッズ(リバプールの愛称)は、4分にケイタ、5分にもアレクサンダー=アーノルドと立て続けに相手ゴールを脅かした。
しかし、25分を過ぎたあたりから試合の流れが一変する。少しずつハイテンポな流れに慣れ始めたフラメンゴが、局面の肉弾戦で上回るようになり、リバプールを押し込む展開となったのである。
南米王者のリズムに翻弄されたリバプールは、大黒柱のファン・ダイクが復帰した守備陣こそ崩れなかったものの、サラー、フィルミーノ、マネが陣取る自慢の3トップが鳴りを潜めたまま。攻めあぐねる時間が続いた。
スコアレスでスタートした後半も、ファーストチャンスを掴んだのは、前半と同じくリバプールだった。46分にヘンダーソンのロブパスを受けたフィルミーノが鮮やかなトラップからボレーシュートを放ったが、渾身の一撃はポストに嫌われてしまう。
リバプールは49分にもサラーがエリア内で相手ゴールを脅かすシュートを見舞ったが、これも枠を外して決め切れない。一方のフラメンゴは、53分にエースのガブリエウが惜しいシュートを放ったが、敵守護神アリソンの好守に阻まれ、決定機を逸した。
両チームともに集中力を欠かず、守備の要所をしっかり締め合う。徐々に単調な攻撃が増え、ゲームは膠着状態に陥る。後半アディショナルタイムの1分には、フラメンゴのDFラフィーニャがマネを倒してPKを献上したかに思われたが、これもVAR判定の末にノーファウルとジャッジに覆り、得点は生まれなかった。
結局は0-0のまま、15分ハーフの延長戦へ突入した。
迎えた延長前半、疲労が目に見えて顕著なフラメンゴの運動量がガクッと落ちる。そして鋭い出足で主導権を握ったリバプールが、ついに均衡を破るのだ。99分、ヘンダーソンのスルーパスに抜け出したマネが一度持ち直してから、エリア中央へパスを供給。これを受けたフィルミーノが、相手GKを揺さぶってから、豪快にゴールに蹴り込んだ。
ナンバー9の一撃でようやく先手を取ったリバプールは、その後も攻めの姿勢を貫いた。かたやフラメンゴはほとんどのメンバーがガス欠状態で、真骨頂のパスワークもカウンターも発揮できず、ゴールは遠いままだった。
最終盤はあえてフラメンゴにボールを持たせて巧みにいなしたリバプール。このまま1-0で見事に逃げ切り、タイムアップを迎えた。
38年前に0-3で敗れた相手に雪辱を果たし、クラブ史上初となる世界制覇を達成。熱血漢ユルゲン・クロップが束ねるチームが、またひとつ歴史に名を刻んだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部