想像をはるかに上回る強度…21歳の若きボランチ・田中碧が人生初の日韓戦でぶつかった壁

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2019年12月19日

後半はパスワークに落ち着き。守備面でも後手を踏む場面が減少

日本代表は韓国の壁を打開できず、1-0の僅差ながら敗れ、優勝を逃した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 後半は、相馬勇紀(鹿島)や大島の加入に相手のペースダウンも重なり、田中碧のボールコントロールやパスワークには落ち着きが生まれてきた。守備面でも前半のように後手を踏むケースが減り、相手をフリーにすることもなくなった。そうやって1試合の中で目覚ましい変化を遂げられるのが、若く伸び盛りの選手のメリットだ。壁にぶつかりながらももがき、自分なりに進むべき道を模索し続けた今回の日韓戦は、彼の大きな財産になるに違いない。

「僕自身、3バックはそんなにやったことがないので、自分がどうするべきかはまだ定まっていない。探り探りのところもありますし、毎試合いろんな経験をさせてもらって感じるものもある。そういう中で何かしら違いを個人として作らなきゃいけないし、グループとしてももっとうまく崩せるようにならないといけない。シャドーとウイングバック、ボランチの6枚で敵を破る作業を増やさなければ、3-4-3をやっている意味はない。そこをもっと共有して質を上げていくようにしていきたいです」

 このように田中碧は高い壁にぶつかった日韓戦で自分のやるべきことを明確に描くことができた様子だ。それをどうフィードバックしていくのかが重要だ。ここで成長の歩みを止めている時間はない。初めての日韓戦での屈辱的敗戦の脳裏に刻み付けて、彼にはより泥臭く貪欲に高みを目指していくことを強く求めたい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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