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【橋本英郎|現役の眼】どこか”心”で負けていた日韓戦。ひとりの敵FWにCB3人でマークしていては…

カテゴリ:日本代表

橋本英郎

2019年12月19日

心の部分。残念ながら韓国のほうが上回っていた

どこか気概が感じられなかった日韓戦の森保ジャパン。0-1のスコアが意味するところは──。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 今季のJFLもJリーグも終了し、天皇杯を戦うチームも残るは4チームのみとなりました。それでも相変わらず、日本代表選手は12月のこの時期まで大忙し。韓国の釜山で開催されていた、E-1東アジア選手権です。

 僕自身も2008年のE-1選手権に出場しました。イビチャ・オシム監督から岡田武史監督に代わって最初の公式戦で、最終戦の日韓戦のピッチにも立ちました。

 日韓戦。やはり特別な試合です。メキシコ・ワールドカップ最終予選の木村和司さんのフリーキックから始まり、山口素弘さんや名波浩さんが決めたゴールもすごく印象に残っていて、シビれる試合が多かった。個人的にも日韓戦に対しては思い入れが本当に強くて、国を背負って戦う緊張で、スタメン出場する試合前に吐き気を覚えたのが、いまでも忘れられません。

 水曜日に行なわれた日韓戦も、出場した選手たちにとっては、やはり一生忘れられない試合になったと思います。まさに魂のぶつかり合い、国と国の威信を懸けた戦いだと僕は考えているので、その心意気をこの試合でも感じさせてほしいと思い、観戦しました。

 このゲームのポイントを挙げるなら、ふたつです。

 ひとつ目は先ほど話しましたが、「心の問題」。もうひとつは、新しくフレッシュな選手たちがチーム戦術を駆使するなか、どこまでプレッシャーのかかるゲームで冷静に戦えるのか、です。大きくはこの2点に絞り、90分間を通して観ていきました。

 まずは、心の部分。ここは残念ながら、韓国のほうが上回っていました。

 日本は相手の気迫、ファウル気味のプレーの連続に対抗しようと努めましたが、次第にボールを奪いに飛び込んでくるスピードをいなせなくなっていきました。なかなか日本のペースに持っていくことができず、勢いに押されるがまま失点してしまいました。

 前半途中におそらくベンチからの指示で、3バックから、ボランチが落ちての4枚回しに変更し、そこからは少しボールを持てるようになりました。ただ、前の選手と連動したイメージがなかなか湧いてこず、3人目の動きが乏しい。ウイングバックが前向きでボールを持てる場面でも仕掛けることなく、後ろにボールを下げるばかり。韓国選手をやっつけよう、目の前の敵に勝ちたいという気概は、あまりプレーからは伝わってきませんでした。

 ボールは多少持てるようになったけど、前には進めない。そんな状況のまま、前半が終わってしまった印象です。

 
 後半に入ってからは相手が日本の力量を理解してきて、日本も韓国の出足に慣れてきたこともあり、激しくプレッシャーがかかるようなシーンは減りました。

 53分には日本の4枚回しに対して、ポジショニングの確認を韓国の監督がしていました。韓国側はある程度ボールを回されてもいい場所、そのあたりの割り切りが後半はできていたように感じます。最終的に日本は「決定機」と明確に言えるようなシーンを作れないまま、タイムアップを迎え、0-1で敗れ去ってしまいました。

 心の部分で韓国の選手より優っていたのは、後半頭から投入された相馬勇紀選手くらいで、ほかの選手は互角か、劣っている選手ばかりだったのが残念です。相馬選手は個の1対1の部分でも果敢なチャレンジを続け、勝利していました。
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