「自分にとって刺激にしかならない」
7月、小川は磐田からJ2の水戸に移籍した。磐田で出場機会がないままシーズンを過ごしては成長が望めず、東京五輪代表の椅子も失ってしまうと判断したからだ。小川は、水戸で貪欲にゴールを求めた。
「15点は取りたい。そのくらいやらないと僕がここに来た意味がなくなる」
自分を追い詰め、ハードなノルマを課した。だが、最終的に水戸では17試合出場7得点に終わった。水戸では自分が望むような結果を出せなかったが、U-22日本代表の北中米遠征に参加し、11月17日のU-22コロンビア戦に招集され、後半から出場したが、ともにゴールという結果を出すことができなかった。
そして、今回、E-1選手権に出場する日本代表に招集され、チャンスをもらった。
「A代表で、あの時(トゥーロン)の小川航基が頑張って這い上がってきたと思われるようにならないといけない」
その決意で、香港戦のピッチに立った。そして、ハットトリックという満点解答で序列にくさびを打った。どんな相手だろうが、キッチリと点を取り、結果を残すことがFWの役目だ。A代表初出場で、ハットトリックを決めたことは自らの評価を高め、森保一監督にも強烈なインパクトを与えたことだろう。
「もっと点が取れたと思う」試合後も小川が貪欲な姿勢を見せたのは、同期の仲間たちに圧倒的な差をつけたわけではないからだ。
「15点は取りたい。そのくらいやらないと僕がここに来た意味がなくなる」
自分を追い詰め、ハードなノルマを課した。だが、最終的に水戸では17試合出場7得点に終わった。水戸では自分が望むような結果を出せなかったが、U-22日本代表の北中米遠征に参加し、11月17日のU-22コロンビア戦に招集され、後半から出場したが、ともにゴールという結果を出すことができなかった。
そして、今回、E-1選手権に出場する日本代表に招集され、チャンスをもらった。
「A代表で、あの時(トゥーロン)の小川航基が頑張って這い上がってきたと思われるようにならないといけない」
その決意で、香港戦のピッチに立った。そして、ハットトリックという満点解答で序列にくさびを打った。どんな相手だろうが、キッチリと点を取り、結果を残すことがFWの役目だ。A代表初出場で、ハットトリックを決めたことは自らの評価を高め、森保一監督にも強烈なインパクトを与えたことだろう。
「もっと点が取れたと思う」試合後も小川が貪欲な姿勢を見せたのは、同期の仲間たちに圧倒的な差をつけたわけではないからだ。
東京五輪で金メダルを狙うU-22日本代表の攻撃陣は個性的で能力が高い選手が非常に多い。しかも海外組が多く、近年にはない豪華さだ。FWの前田大然はポルトガルリーグでプレーし、三好康児はベルギーで活躍。堂安律はオランダのPSVで、久保健策はスペインのマジョルカでプレーしている。安部裕葵はバルセロナBに移籍し、11月13日にはトップチームでのデビューを果たした。国内では上田が法政大から鹿島に入団し、13試合・4得点という結果を残した。もちろん大迫勇也をはじめオーバーエイジ枠に入って来る選手もいるかもしれない。みなが東京五輪を戦う代表の18個の椅子を虎視眈々と狙っている。
「日本での五輪ですし、大きな大会だから、みんないろいろ考えて動いている。みんなが海外に出ていくのは、自分にとって刺激にしかならない。自分も置いていかれないように結果を出すしかない」
今回、海外組は誰も招集されていない。だからこそ、チャンスでもある。そのファーストチャンスを小川はまず活かした。
「エースは自分だというのを認めてもらえるように、これからも点をとりたい」小川曰く「点を取るとノれる」ということなので、この日の3ゴールで波に乗れるだろう。ただ、次の対戦相手である韓国は香港とは異なり、簡単な相手ではない。だからこそ決勝点のような価値あるゴールを決め、日本を優勝に導けば確実に序列を変えられる。ノッている小川がライバル争いをリードする展開に持っていけるだろうか。
香港戦では満点解答を出した小川。年内最後の試験にして、優勝というタイトルもかかる韓国戦での解答はいかに――。
取材・文●佐藤俊(スポーツライター)
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