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マネ、ケイタ、そして南野拓実…。名将クロップはなぜ“ザルツブルク経験者”を欲しがるのか?

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年12月14日

南野を成長させたラングニックの門下生による指導

クロップをはじめ、多くの監督に影響を与えたのが、このラングニックだ。(C) Getty Images

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 14年夏に、マネと入れ替わる形で加入したナビ・ケイタも、ザルツブルクでブレイクを果たした。シュミットは2年でチームを去り、翌年には姉妹クラブのRBライプツィヒでの仕事に専念するためラングニックもSDの職を辞したが、その後も苛烈なプレスを掛けるスタイルは受け継がれ、抜群の運動量とボール奪取能力を兼備したギニア代表MFは、瞬く間に戦術的キーマンとなった。

 2年間オーストリアで研鑽を積んだケイタは、ラングニックがSDを務めるRBライプツィヒに移籍。ブンデスリーガで2シーズンを戦い、18年夏にレッズのユニホームに袖を通したのだった。

 ちなみに、マネ、モハメド・サラーとともに強力トリデンテの一角を担うロベルト・フィルミーノはホッフェンハイム時代に、フィルジル・ファン・ダイクとCBコンビを組むジョエル・マティプはシャルケ時代に、ラングニックの指導を受けている。ともに加入したのはクロップがマージーサイドに来る数か月前だが、そのサッカーにフィットするうえで、ラングニックの戦術を経験したことはプラスになったはずだ。
 
 15年1月にザルツブルクに加入した南野は、ほぼ丸5年をこのクラブで過ごし、すっかりザルツブルク・スタイルを身に付けた。とくに現役時代にクロップに師事し、引退後はラングニックの門下生となったマルコ・ローデ(現ボルシアMG監督)から、2シーズンに渡って薫陶を受けたことが、日本代表FWを大きく成長させたのは間違いない。

 実際、いまや主軸となった日本代表の試合でも、その得点力とともに前線でのハードワークは際立っている。

 南野の獲得に動く決定的な要因となったのは、やはりリバプールを相手に1ゴール・1アシストをマークしたチャンピオンズ・リーグのグループステージ第2節だろう。だが、得点に絡んだだけが理由ではないはずだ。ザルツブルクのスタイルを体現できる南野なら、クロップ監督のサッカーにフィットする――。その確信があったからこそ、引き抜きを図ったのだ。
 
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