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バルサは2位だが今後に懸念、インテルとマンCは最下層…2010年代の「生え抜き割合ランキング」は?

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2019年12月06日

バルサはこのままの方針が続けば…。

このフォデンなどマンCは有望株を育成しているが、大型補強の多いトップチーム定着へのハードルは高い。(C)Getty Images

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 1位は61.3%のアスレティック・ビルバオで、42クラブで唯一の過半数超えだ。よく知られた通りビルバオは、所属できるのがバスク人かバスク出身者だけという極めて特殊なクラブ。これを貫くために育成が最重要視されており、その生え抜きにはビッグクラブに引き抜かれる選手もいる中(最近ではエメリック・ラポルトなど)、一度も2部リーグに降格した経験がない。現代フットボールではあらゆる意味で異彩を放つクラブだ。

 2位はバルセロナで46.1%。1980年代にヨハン・クライフが改革したマシアの精神は連綿と受け継がれており、シャビ、アドレスス・イニエスタ、そしてリオネル・メッシなどスーパータレントを輩出。2012年11月25のレバンテ戦では「ピッチに立つ11人全員がカンテラ出身者」という奇跡を実現している。

 ただ、近年は他のメガクラブと同じく「育成」よりも「補強」がメインのチーム構成で、ここ数年でトップチームに定着したのはセルジ・ロベルトのみ。メッシ、ジェラール・ピケ、セルヒオ・ブスケッツなどカンテラ出身の主力の賞味期限も迫っているだけに、このままの方針が続けば、2020年代はかなり生え抜き率が落ちていくだろう。
 
 下位で目立つのは41位のインテル(2.8%)と42位のマンチェスター・C(2.1%)。事実上、2010年代はほとんど下部組織出身がいなかったことを示している。いずれもイタリアとイングランドで有数の下部組織を持つなど、育成を疎かにしているどころか力を入れているクラブだが、首脳陣が「補強」に走る傾向があまりに強く、ほとんどの生え抜きがトップチームに定着できていないのだ。

 グローバル化が一気に進み、移籍も常套化した現代フットボールでは、「生え抜きが多いチームで勝つ」などという崇高な理想はほとんど通用しない。時間がかかる育成よりも、即効性のありそうな補強を優先するクラブが増えている。とくに結果が求められるビッグクラブなら尚更で、それはバルサの現状を見ても明らかだろう。

 ただ、ファンはやはり下部組織出身者にシンパシーを感じやすいし、UEFAや各国連盟・協会では「登録リストに下部組織選手を●名含める」などのルール整備も進んでいる。2020年代の欧州サッカー界では「生え抜き」がひとつのキーポイントになるのは間違いない。

構成/ワールドサッカーダイジェスト編集部
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