――現役時代は主に左サイドバックとしてプレーされていましたが、現代のサイドバックに最も大事な資質は何でしょうか？

　インテリジェンスですね。攻守において求められる仕事が増えているので、その切り替えの速さやタイミングは非常に大切です。先が読めないと務まらない非常に難しいポジションだと思います。

――サイドバックで注目している選手は誰ですか？

　ダビド・アラバ（バイエルン）、マルセロ（レアル・マドリー）、トレント・アレクサンダー＝アーノルド（リバプール）ですね。あと、リバプールではアンドリュー・ロバートソンも素晴らしいプレーヤーですね。パリ・サン＝ジェルマンのファン・ベルナトも優秀ですよ。

――友人のズラタン・イブラヒモビッチとの関係性を教えてください

　彼とはアヤックス、インテル、バルセロナ、パリ・サン＝ジェルマンと約12年も一緒にプレーしてきました。今後も一生友人関係は続いていくと思います。いまでもほぼ毎日のように会話をしています。

――印象深い思い出は？

　たくさんありますね。多くの時間を一緒に過ごしてきましたから。なかでも印象的だったのはアヤックス時代ですね。加入した当初、彼はほとんどお金を持っていなかったので、仕方なく15日間だけ、我が家で共同生活を送っていたんです。給与が入った後に、彼は引っ越していきましたが、電話回線の申し込みから銀行口座の開設まで、すべて手伝ったのを覚えています。あの思い出は特別ですね。
 

――同胞のネイマールには今後、どんなことを期待していますか？

　彼ほどの才能があるなら、やはり重要な試合でチームを勝利に導いてもらいたいですね。個人的にはバロンドールも勝ち取ってもらいたいです。彼の才能は特別。怪我が完治したらまたチームに貢献してくれるはずです。

――現役時代は、クルゼイロ、アヤックス、インテル、バルセロナ、パリ・サン＝ジェルマン、ブラジル代表と強豪ばかりでプレーしてきましたが、一緒にプレーしてきたなかで最も凄いと感じた選手を教えて下さい。

　たくさんの有能な選手たちとプレーしてきましたが、ひとり挙げるとしたらやっぱりリオネル・メッシですね。一緒にプレーしていた当時も、信じられないようなプレーを見せていましたし、この12～13年間で成し遂げたことは偉業としか言えません。そして、なにより人間性が素晴らしかったですね。

――日本人選手についてどう思いますか？

　まず思い浮かぶのは中田英寿ですね。イタリアでもプレーしていましたし、記憶に残るプレーヤーでした。彼がパイオニアとなって、その後、多くの日本人選手が海外に渡った印象があります。現在では、中島翔哉や久保建英などテクニックのある優秀な選手がたくさん出てきていますし、今後もこの流れが続くのではないでしょうか。

――最後に、今回パートナーシップを結んだアコーグループのホテルの印象を教えてください。

　世界中で素晴らしいホテルを展開していますね。居心地の良さやサービスがとにかく素晴らしいです。今回、宿泊させてもらう「プルマン東京田町」もとても綺麗で、アクセスも抜群なので、ぜひまた泊まりに来たいですね。

取材・文●村田朋晃（ワールドサッカーダイジェスト編集部）

『プルマン東京田町』
『アコーグループ』ブランドで、日本初となるプルマンホテル。快適さと利便性を追求し、日本のエレガントな優美さとヨーロッパのデザインが調和したモダンな内装のホテルである。山手線田町駅から直結と好アクセスで、ビジネスや観光で訪れる方々に最適で、利便性も高い。