「ワールドカップに楽な試合なんてひとつもない」
アメリカ戦後のラモス監督は、ベンチで采配を振るっている時よりも疲労困憊の色が濃いように思えた。ホッとした表情でこうコメントした。
「いつだったかな? アジアカップで退場処分を受けたことがある。ビーチサッカーの監督としてスタンドから試合を見たのは、今日が2回目。ベンチで選手に指示やアドバイスを送ることができず、彼らには本当に迷惑をかけてしまった。ずっと辛いなぁ~、と思いながら戦いを見守りました。選手たちは本当に最後まで諦めず、緊張感を保ちながら一生懸命に戦ってくれた。そのことがとても嬉しい。近年のビーチサッカーは、なかなか点差が付かない試合が多くなっている。分かっていたことだが、ワールドカップに楽な試合なんてひとつもない。難しい試合ばかりだ。それでも緊張感を持って戦えるほうが次につながる。3戦目のスイス戦も勝ちに行く。勝つことで日本のファンの皆さまに感動を届けたい」
ラモス監督は「ワールドカップの決勝に進むことは夢ではない」と開幕前に話した。実現不可能なことを気負いながら口にするのではなく、サラリと自然体で言ってのけたのが印象的だった。
このままチームが上昇機運に乗っていけば──。十分に期待していい。
取材・文●絹見誠司
「いつだったかな? アジアカップで退場処分を受けたことがある。ビーチサッカーの監督としてスタンドから試合を見たのは、今日が2回目。ベンチで選手に指示やアドバイスを送ることができず、彼らには本当に迷惑をかけてしまった。ずっと辛いなぁ~、と思いながら戦いを見守りました。選手たちは本当に最後まで諦めず、緊張感を保ちながら一生懸命に戦ってくれた。そのことがとても嬉しい。近年のビーチサッカーは、なかなか点差が付かない試合が多くなっている。分かっていたことだが、ワールドカップに楽な試合なんてひとつもない。難しい試合ばかりだ。それでも緊張感を持って戦えるほうが次につながる。3戦目のスイス戦も勝ちに行く。勝つことで日本のファンの皆さまに感動を届けたい」
ラモス監督は「ワールドカップの決勝に進むことは夢ではない」と開幕前に話した。実現不可能なことを気負いながら口にするのではなく、サラリと自然体で言ってのけたのが印象的だった。
このままチームが上昇機運に乗っていけば──。十分に期待していい。
取材・文●絹見誠司