最適なのは4-3-3の左ウイングだ。
そのプレースタイルを考えると、最初から中央寄りのポジションに置くのがひとつの手。ベネズエラ戦でも前半は左サイドハーフだったが、後半は中央のセカンドトップに移り、よりボールに絡む機会が増えると同時に、違いを作る頻度も高まった。
ただ、ダブルボランチの手前もしくは同ラインに下がってボールを受けるシーンが多かった点は気掛かり。前述した通りこの位置でのボールロストは被カウンターリスクが高いうえ、中島は中盤でビルドアップに絡むよりも、仕掛け/フィニッシュでこそ持ち味が活きるタレントだからだ。
そこで提案したいのが、4-3-3へのシステム変更。中島のポジションは左ウイングだ。中盤センターが3枚になればアタッカーが組み立ての局面にそこまで絡む必要はないうえ、3トップの一角ならば決して得意ではないディフェンスの負担もかなり軽減される。組み立てや守備の負担を減らし、攻撃にできる限り専念させる――。
全員守備・全員攻撃を掲げる森保監督の思想からは外れる、ある意味で「優遇」措置だが、チーム最大のタレントを活かすためにはそうしたソリューションもありだろう。同列で語るべきではないが、例えばリオネル・メッシやネイマール、クリスチアーノ・ロナウドなどを見ればそれは明らかだ。
ただ、ダブルボランチの手前もしくは同ラインに下がってボールを受けるシーンが多かった点は気掛かり。前述した通りこの位置でのボールロストは被カウンターリスクが高いうえ、中島は中盤でビルドアップに絡むよりも、仕掛け/フィニッシュでこそ持ち味が活きるタレントだからだ。
そこで提案したいのが、4-3-3へのシステム変更。中島のポジションは左ウイングだ。中盤センターが3枚になればアタッカーが組み立ての局面にそこまで絡む必要はないうえ、3トップの一角ならば決して得意ではないディフェンスの負担もかなり軽減される。組み立てや守備の負担を減らし、攻撃にできる限り専念させる――。
全員守備・全員攻撃を掲げる森保監督の思想からは外れる、ある意味で「優遇」措置だが、チーム最大のタレントを活かすためにはそうしたソリューションもありだろう。同列で語るべきではないが、例えばリオネル・メッシやネイマール、クリスチアーノ・ロナウドなどを見ればそれは明らかだ。
この4-3-3で想定できるのは、例えばこんな形。3トップは右から南野、大迫、中島、3センターハーフはインサイドハーフに山口蛍と柴崎岳、アンカーに遠藤航。4バックは右から酒井宏樹、冨安健洋、吉田麻也、長友佑都、GKは権田修一という11人だ。堂安や久保のポジションがなくなるものの、あくまでも中島を軸にして攻守のバランスを考慮すれば、ベストに近い布陣だろう。
両ウイングの南野と中島には、サイドを抉る仕事よりも左右のハーフスペースで仕掛け/フィニッシュに絡むセカンドトップ的な仕事を求めたい。サイドで幅を作ってクロスを狙うプレーは主に酒井と長友の両SBに担わせれば、中島は得意の形に専念できる。
12月のE-1選手権は国内組だけで臨むため、中島が次に代表合流するのは来年3月のワールドカップ予選(ミャンマー戦とモンゴル戦)。もちろんその時のメンバー次第ではあるが、そこで試してみる価値のある布陣ではないだろうか。
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】日本×ベネズエラを彩った美女サポーターたち
両ウイングの南野と中島には、サイドを抉る仕事よりも左右のハーフスペースで仕掛け/フィニッシュに絡むセカンドトップ的な仕事を求めたい。サイドで幅を作ってクロスを狙うプレーは主に酒井と長友の両SBに担わせれば、中島は得意の形に専念できる。
12月のE-1選手権は国内組だけで臨むため、中島が次に代表合流するのは来年3月のワールドカップ予選(ミャンマー戦とモンゴル戦)。もちろんその時のメンバー次第ではあるが、そこで試してみる価値のある布陣ではないだろうか。
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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