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「パスサッカーの最後のピース」だったビジャは唯一無二の存在。後継者探しはいまなお続く…【現地発】

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年11月19日

10年のW杯では得点王に輝く

 アラゴネスの後を受けて代表を率いたデル・ボスケにとってもビジャは必要不可欠な選手だった。2010年の南アフリカW杯では5ゴールを挙げて得点王に輝き、スペインの初の世界制覇に決定的な役割を果たした。デル・ボスケは当時のビジャの活躍をこう述懐する。

「間違いなく優勝の立役者のひとりだった。ダビドはライン間でのプレーを得意とするが、我々の下では左サイドを主戦場にその持ち味を発揮してくれた。ゴールのマエストロだよ」

 当時のチームメイトも賛辞を惜しまない。バレンシアでも4年間一緒にプレーしたラウール・アルビオルが「強靭なメンタリティー、多彩なフィニッシュワークとどれを取っても一級品だった。ダビドがゴール前でボールに触れば、それがイコール、ゴールと言ってもよかった」と評すれば、サンティ・カソルラは、「ワンツーなどコンビネーションが巧みで、マークを外す動きが鋭く、フィニッシュのレパートリーも豊富だ。僕たち中盤の選手にとってこれほど頼りになるストライカーはいない」と力説する。

 2017年9月、当時の指揮官、ジュレン・ロペテギは3年以上のブランクを経てビジャをスペイン代表に招集。2018年ロシアW杯の予選のイタリア戦(サンティアゴ・ベルナベウ)においてラスト5分でピッチに送り出し、結局これがビジャにとって代表での最後の試合となった。

 そのブランクが続いた3年間余りの間も、そしてそれから2年余りが経過した今も、ラ・ロハのビジャの後釜探しは続いている。

文●ラスディラオ・ハビエル・モニーノ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
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