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理に適った日本対策にドロー狙いの時間稼ぎ…U-20W杯出場への第一関門で立ちはだかったのは元日本代表監督だった

カテゴリ:日本代表

後藤健生

2019年11月16日

最後の10分間は両チームともに攻める意思を示さぬ展開に…

ベトナムに苦しめられたものの、1次予選を首位で通過したU-18日本代表。3大会連続のU-20W杯出場を目指す。写真:佐藤博之

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 苦しい展開となった日本はロングボールを使って打開を図るが、今の日本チームはまだコンビネーションが確立していないため、パスの出し手と受け手の意図がズレる場面が多かったし、ロングボールのコースもしっかりベトナム側に読まれていた。

 ただ、日本の攻撃の前に立ち上がりから走らされたベトナム選手には疲労の色が濃く、後半に入ると足が攣って倒れる選手が続出する。すると、トルシエ監督はまったく躊躇わなかった。58分から63分までの間に、早々と3人の交代カードを使いきってしまったのだ。

「さらにベトナム選手の足が止まってくれば、最後は日本が1点を決めて勝つのでは……」。そんな雰囲気も漂っていた。

 ところが、74分。良いボールの供給を受けられずに前半から苛立ちを見せていた櫻川が、相手の挑発に報復して一発退場となってしまう。すると、数的優位に立ったはずのベトナムが後方でのパス回しに入ったのだ。櫻川がピッチを去るより前にトルシエ監督は選手たちに「時間を使ってそのまま勝点1を確保せよ」という指示を伝えていたのだ。

 最初はベトナムが後方で回すボールを奪いに行っていた日本チームだったが、最終的にはベトナムの意図に同調。最後の10分間は両チームともまったく攻める意思を示さず、両チームの意図を理解した観客もゾロゾロとゲートに向かう……。

 結局、スコアレスドローで勝点1ずつを分け合った結果、日本は首位通過を決めたが、大きな課題を突き付けられた試合となった。一方、ベトナムは日本と引き分けを演じ、2位での予選通過を確実にしてピッチ上で喜びを爆発させた。

取材・文●後藤健生(サッカージャーナリスト)
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