「僕らはジンクスをしっかり破りたい」(増山)
――優勝したことを忘れようとしても、周りは『インターハイチャンピオン東福岡』と言いますよね。
増山:それでも忘れようとはしているし、森重(潤也)監督にも「忘れろ」と言われるのですが、たまに練習中に監督が「日本一のプライドを持ってやれ」と言うんです。また思い出してしまう(笑)。
中島:僕個人としてはあんまり優勝したという実感がなくて、そこまで意識はしていません。
増山:やっぱり選手権優勝とは違うし、インターハイは決勝の相手も大津で、九州大会と同じだったので、確かに「優勝したんだ!」という実感は薄いかも……。それにさっきも言ったのですが、その後勝てなくて、特にインターハイ後に大阪体育大と試合をした時には、見事にボコられました(笑)。
中島:あの試合は何もできなかった。ボロボロっすよ(笑)。0-7で。
増山:「ああ、俺ら勘違いしすぎてたやろ」ってなりましたよ(笑)。
中島:勘違いというか、やっぱり高校で日本一になっても、大学生のトップレベルになると、そんなん全然相手にならないんだなと思いました。
増山:自分のプレーが全然できなくて、泣きそうになりました。完全にグロッキーでした。
中島:「俺、プロでやっていけるのかな」と思いましたもん(※中島は卒業後は横浜に加入、増山は神戸に加入)。
増山:そうそう、そんな感じでした。
中島:自分たちは何やってんだろって。
――そこまで強烈なインパクトを受けたんですね。
増山:で、その後にC大阪U-18にやられて、完全に思い知らされた感じですね。
中島:プレミアも去年は優勝争いをしていたのに、そこには絡めなかったですし……。
―一度、叩き落とされてからの選手権予選。厳しい戦いだったと思います。インターハイを制したチームは、選手権予選で敗退したり、選手権本大会でもなかなか上位まで進めないなどのジンクスもあります。
増山:ジンクスはあると聞きます。去年も市立船橋が準々決勝で負けていますし……。
中島:そう思うと、二冠や三冠をするチームは凄いですね。
――三冠は史上初が東福岡で、二冠は直近だと大前元紀がいた流経大柏が成し遂げています。二冠も過去5チームしか達成していません。
増山:僕らはしっかりとこのジンクスを破りたいです。ジンクスにはまったチームにならないようにしたいです。
中島:「ジンクスはあるけど、僕らはそうならないようにしよう」とチームメイトには言っています。
――まず最初の関門の県予選を突破しましたが、振り返っていかがですか?
増山:自分の出来にはまったく納得はしていませんが、勝てたことにはホッとしました。
中島:厳しい戦いでしたが、勝ち上がることができて、ようやく今スタートラインに立てたなという気持ちです。
■後編に続く
――中島選手は組み合わせ抽選会で開幕戦を引き当てました。
中島:引き当てましたね(笑)
増山:めっちゃ嬉しかったですね。賢星も抽選会に行く前に、「開幕戦を引き当てたい」と言って、東京に行ったので―――
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
増山:それでも忘れようとはしているし、森重(潤也)監督にも「忘れろ」と言われるのですが、たまに練習中に監督が「日本一のプライドを持ってやれ」と言うんです。また思い出してしまう(笑)。
中島:僕個人としてはあんまり優勝したという実感がなくて、そこまで意識はしていません。
増山:やっぱり選手権優勝とは違うし、インターハイは決勝の相手も大津で、九州大会と同じだったので、確かに「優勝したんだ!」という実感は薄いかも……。それにさっきも言ったのですが、その後勝てなくて、特にインターハイ後に大阪体育大と試合をした時には、見事にボコられました(笑)。
中島:あの試合は何もできなかった。ボロボロっすよ(笑)。0-7で。
増山:「ああ、俺ら勘違いしすぎてたやろ」ってなりましたよ(笑)。
中島:勘違いというか、やっぱり高校で日本一になっても、大学生のトップレベルになると、そんなん全然相手にならないんだなと思いました。
増山:自分のプレーが全然できなくて、泣きそうになりました。完全にグロッキーでした。
中島:「俺、プロでやっていけるのかな」と思いましたもん(※中島は卒業後は横浜に加入、増山は神戸に加入)。
増山:そうそう、そんな感じでした。
中島:自分たちは何やってんだろって。
――そこまで強烈なインパクトを受けたんですね。
増山:で、その後にC大阪U-18にやられて、完全に思い知らされた感じですね。
中島:プレミアも去年は優勝争いをしていたのに、そこには絡めなかったですし……。
―一度、叩き落とされてからの選手権予選。厳しい戦いだったと思います。インターハイを制したチームは、選手権予選で敗退したり、選手権本大会でもなかなか上位まで進めないなどのジンクスもあります。
増山:ジンクスはあると聞きます。去年も市立船橋が準々決勝で負けていますし……。
中島:そう思うと、二冠や三冠をするチームは凄いですね。
――三冠は史上初が東福岡で、二冠は直近だと大前元紀がいた流経大柏が成し遂げています。二冠も過去5チームしか達成していません。
増山:僕らはしっかりとこのジンクスを破りたいです。ジンクスにはまったチームにならないようにしたいです。
中島:「ジンクスはあるけど、僕らはそうならないようにしよう」とチームメイトには言っています。
――まず最初の関門の県予選を突破しましたが、振り返っていかがですか?
増山:自分の出来にはまったく納得はしていませんが、勝てたことにはホッとしました。
中島:厳しい戦いでしたが、勝ち上がることができて、ようやく今スタートラインに立てたなという気持ちです。
■後編に続く
――中島選手は組み合わせ抽選会で開幕戦を引き当てました。
中島:引き当てましたね(笑)
増山:めっちゃ嬉しかったですね。賢星も抽選会に行く前に、「開幕戦を引き当てたい」と言って、東京に行ったので―――
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
■プロフィール
中島賢星(なかしま・けんせい)/1996年9月23日生まれ、福岡県出身。182センチ・71キロ。福岡U-15-東福岡高。早くから複数のJクラブから注目されたユース世代屈指の万能型アタッカー。11月にはJ1横浜への加入内定が発表された。ゲームメイクからフィニッシュまでハイレベルな攻撃性能を持つ。
増山朝陽(ますやま・あさひ)/1997年1月27日生まれ、福岡県出身。179センチ・72キロ。福岡板付中-東福岡高。ずば抜けた身体能力で相手DFを引きちぎる高速ドリブルが魅力。インターハイでの大活躍で複数のJクラブが注目するに至ったシンデレラボーイ。11月には神戸への加入が内定した。
中島賢星(なかしま・けんせい)/1996年9月23日生まれ、福岡県出身。182センチ・71キロ。福岡U-15-東福岡高。早くから複数のJクラブから注目されたユース世代屈指の万能型アタッカー。11月にはJ1横浜への加入内定が発表された。ゲームメイクからフィニッシュまでハイレベルな攻撃性能を持つ。
増山朝陽(ますやま・あさひ)/1997年1月27日生まれ、福岡県出身。179センチ・72キロ。福岡板付中-東福岡高。ずば抜けた身体能力で相手DFを引きちぎる高速ドリブルが魅力。インターハイでの大活躍で複数のJクラブが注目するに至ったシンデレラボーイ。11月には神戸への加入が内定した。