“都落ち”の浅野が抱える課題は――
浅野は、「特にカウンターになったときチャンスが多いので、僕もそこを狙っていた分『合わせてくれれば』という場面も何本かあった」と振り返り、もどかしさを口にした。
「他の試合では、出てくるときは出てきますけど、こうやって出し手のところでプレッシャーが高くなってきたり、そういったときに合わない。今日は特に合わなかったなというのは感じた。それが(ユナイテッドとの)差なのかなと感じますけど。本当、『出してくれれば』というのは僕の中では感じますけど……」
一方で、チームに加入してからまだ日も浅いだけに、味方との連携とすり合わせが十分でないことも理解している。
「僕にも何か原因はありますし。そこだけじゃなくて、ほかのところでももっともっと高めていかないといけないところは、僕自身にもある。全体としても今日は圧倒的に相手の方が上だったなと感じますね」
「他の試合では、出てくるときは出てきますけど、こうやって出し手のところでプレッシャーが高くなってきたり、そういったときに合わない。今日は特に合わなかったなというのは感じた。それが(ユナイテッドとの)差なのかなと感じますけど。本当、『出してくれれば』というのは僕の中では感じますけど……」
一方で、チームに加入してからまだ日も浅いだけに、味方との連携とすり合わせが十分でないことも理解している。
「僕にも何か原因はありますし。そこだけじゃなくて、ほかのところでももっともっと高めていかないといけないところは、僕自身にもある。全体としても今日は圧倒的に相手の方が上だったなと感じますね」
まさにこの言葉こそが、まぎれもない浅野の現在地なのではないだろうか。実際、ユナイテッド戦では目立った活躍はできなかったとはいえ、彼のプレーを見ていて「名門だが、このパルチザンではもったいない」と感じた瞬間もあった。
21歳でアーセナルに引き抜かれただけあり、やはりポテンシャルの高さはだてではない。だからこそ“可能性を感じさせる選手”なのである。
しかし、存在感が希薄となった後半のパフォーマンスを考えると、現状が妥当という見方もできてしまう。それは、この一戦だけではなく、おそらく過去3シーズンもそうだったのではないだろうか。レンタル先で結果を出せずに、悪く言えば“都落ち”のようにセルビアの地にたどり着いたのは、コンシステンシー(継続性・持続性)が欠落しているからに違いない。
カップ戦を含む過去3シーズンでのクラブにおける浅野の公式戦成績を調べてみると、以下のとおりだった。
18-19 15試合 851分 1得点1アシスト(ハノーファー=ブンデスリーガ)
17-18 18試合 881分 1得点1アシスト(シュツットガルト=ブンデスリーガ)
16-17 27試合 1747分 4得点4アシスト(シュツットガルト=ブンデスリーガ2部)
得点とアシストが、アタッカーとして絶対的に不足しているのは一目瞭然だ。ユナイテッド戦でもスピードはアピールできたものの、ゴール前での怖さはなかった。もちろん、この点については本人も十分に理解している
「チャンスまでいけなかったので、できたらクロスだったりシュートだったり。欲をいえばそこまでいきたかった。正直、早くゴールを取らないと、という気持ちはある」