「最も不快な行動だ」と指摘
韓国代表FWソン・フンミンのタックルを巡る騒動は、いまだ収まる気配がない。
この騒動の発端は、現地時間11月5日、3日に行なわれたプレミアリーグ第11節で、トッテナム・ホットスパーのソン・フンミンが、エバートンのアンドレ・ゴメスにタックルを見舞ったことにあった。
ドリブルで持ち運ぶA・ゴメスに対して後方からソン・フンミンがタックル。それ自体は激しいものではなかったものの、前方から来たセルジュ・オーリエと衝突したポルトガル代表MFの右足はあらぬ方向に曲がり、その場に居合わせた両軍の選手たちが頭を抱えるほど深刻な怪我(右足首の脱臼骨折)を負った。
自身のタックルがきっかけで相手に深刻なダメージを負わせてしまったソン・フンミンは、その場で号泣。主審のマーティン・アトキンソンからは、レッドカードが提示された。
試合後、「ドレッシングルームで顔を上げることができないほどに泣いていた」(トッテナムのMFデリ・アリ)というソン・フンミンの下には、エバートンの主将シェイマス・コールマンが慰めに訪れるなど、そのプレーが不可抗力であったと擁護する声が上がった。
そうしたなかで、ソン・フンミンの涙を疑問視する人物もいる。元イングランド代表FWのスタン・コリモアだ。
この騒動の発端は、現地時間11月5日、3日に行なわれたプレミアリーグ第11節で、トッテナム・ホットスパーのソン・フンミンが、エバートンのアンドレ・ゴメスにタックルを見舞ったことにあった。
ドリブルで持ち運ぶA・ゴメスに対して後方からソン・フンミンがタックル。それ自体は激しいものではなかったものの、前方から来たセルジュ・オーリエと衝突したポルトガル代表MFの右足はあらぬ方向に曲がり、その場に居合わせた両軍の選手たちが頭を抱えるほど深刻な怪我(右足首の脱臼骨折)を負った。
自身のタックルがきっかけで相手に深刻なダメージを負わせてしまったソン・フンミンは、その場で号泣。主審のマーティン・アトキンソンからは、レッドカードが提示された。
試合後、「ドレッシングルームで顔を上げることができないほどに泣いていた」(トッテナムのMFデリ・アリ)というソン・フンミンの下には、エバートンの主将シェイマス・コールマンが慰めに訪れるなど、そのプレーが不可抗力であったと擁護する声が上がった。
そうしたなかで、ソン・フンミンの涙を疑問視する人物もいる。元イングランド代表FWのスタン・コリモアだ。
1990年代にリバプールやアストン・ビラで活躍した名手は、英紙『Mirror』に掲載している自身のコラムで、「ソンの仕草は過剰反応で、最も不快な行動だ」と綴った。
「サッカー選手は普通の人よりも酷いケガに対して少し耐性があると私は思っている。おそらくそれがソンとオーリエの過剰な反応に私が不快を感じた理由だろう。動揺をしたり、痛みを示すべきではないとは言わない。それは人としてのごく当たり前の感情だ。しかし、ソンの反応は、(A・ゴメスのことよりも)“サッカーのことを考えている”ように私には見えたね」
さらにコリモアは、一連の振る舞いが批判を避けるためのものだったとも言及した。
「ソンが故意にケガをさせていないことを私たちが分かっていたとしても、彼の脳裏には審判や当局、大勢のファン、対戦相手のことがレンガの塊のように振りかかってきたんだろうと思う。昨今、サッカー選手は“世論”という裁判から自分自身を守ろうと極端に振る舞っている。それは止めるべきだ。ソンもそうだった」
A・ゴメスの怪我の具合とともに、錯乱していたソン・フンミンの精神状態が不安視されるなかで、コリモアの指摘は、あまりに酷なようにも思えるが……。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部