苦しい時間帯は我慢し、一瞬の隙を突いてゴールを奪う。これまで通りの戦いが出来れば、十分に勝機はある
攻守にタレントを揃えるメキシコに対し、日本はどう戦うのか。基本的な戦い方は、グループステージと大きく変わらないだろう。献身的な守備とともに、西川のキープ力、若月のスピードを生かした攻撃が生命線となる。とりわけ、攻撃面で長所を発揮するためには、前線からのプレスがポイントになる。
メキシコは日本がグループリーグ初戦で対峙したオランダと同様に、2枚のCBとボランチの3人でビルドアップを行なう場面が多い。正確なフィードで一気に局面を打開する術も持っており、彼らに対するプレッシングがゲームの肝。高い位置でボールを奪えれば、ショートカウンターで一気にチャンスを生み出せる。それだけにFW2人の守備も重要になるはずだ。
相手も“日本対策”を講じてくるはずで、想定とは違うこともある。ただ、このワールドカップで事前情報と違った試合は経験済み。
「高い位置で取れるのが理想。だけど、ボールが奪えなくても後ろで取れれば、オランダ戦のように前のスペースが活きてくる。そこを上手く抜け出して、パスをもらえるようにしたい。相手がどんなフォーメーションで来るか分からないけど、試合中に察知しながら戦いたい」
メキシコは日本がグループリーグ初戦で対峙したオランダと同様に、2枚のCBとボランチの3人でビルドアップを行なう場面が多い。正確なフィードで一気に局面を打開する術も持っており、彼らに対するプレッシングがゲームの肝。高い位置でボールを奪えれば、ショートカウンターで一気にチャンスを生み出せる。それだけにFW2人の守備も重要になるはずだ。
相手も“日本対策”を講じてくるはずで、想定とは違うこともある。ただ、このワールドカップで事前情報と違った試合は経験済み。
「高い位置で取れるのが理想。だけど、ボールが奪えなくても後ろで取れれば、オランダ戦のように前のスペースが活きてくる。そこを上手く抜け出して、パスをもらえるようにしたい。相手がどんなフォーメーションで来るか分からないけど、試合中に察知しながら戦いたい」
西川が話す通り、思い通りの展開にならないのは、選手たちも承知している。苦しい時間帯は我慢し、一瞬の隙を突いてゴールを奪う。これまで通りの戦いが出来れば、十分に勝機はある。
「3試合やって無失点というのは自信になったと思う。得たものをぶつけて、みんなの想いが詰まったひとつのゴールを決めて勝ちたい」とは森山監督の言葉。3試合で培った経験値をフルに使い、過去最高の8強入りを掴み取る。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)