「100パーセント勝ちを目指していた」
そして、迎えた11月2日のセネガル戦。森山監督は当初から予定していたターンオーバーを実行する。守備の要である半田を右SBに置き、CB鈴木海や左SBの中野伸哉(サガン鳥栖U-18)をスタメンに残した一方で、西川と若月の2枚看板や司令塔の成岡輝瑠(清水エスパルスユース)らを温存した。ただ、勝負を捨てていたわけではない。
「完全に勝利を取りにいく。(今まで出場機会が少なかった)新しいメンバーだけど、100パーセント勝ちを目指していた」
中2日の連戦で負った疲労を考慮しながらも、全力でセネガルを倒しにいった。本来であれば、そこまで無理をしなくてもいい局面だったかもしれない。試合前に3位の上位4チーム入りが決まり、最終戦の結果を待たずしてノックアウトステージ行きの切符を手に入れていたからだ。
だが、その状況でも指揮官は勝負にこだわる。敢えて、選手にはキックオフから他会場の結果を一度も伝えず、目の前の試合に集中させた。そして、0−0の65分に西川をピッチに送り込み、81分には若月を投入。前者はコンディションを上げたいという目論見で当初から出場は予定しており、後者に関しては短い時間であれば負担にならないと判断し、0−0であれば起用を決め込んでいた。
最終的にその西川が83分に決勝点を奪い、1−0で勝利。難しい心理状態で勝点3を掴み、首位通過を決めた。
「完全に勝利を取りにいく。(今まで出場機会が少なかった)新しいメンバーだけど、100パーセント勝ちを目指していた」
中2日の連戦で負った疲労を考慮しながらも、全力でセネガルを倒しにいった。本来であれば、そこまで無理をしなくてもいい局面だったかもしれない。試合前に3位の上位4チーム入りが決まり、最終戦の結果を待たずしてノックアウトステージ行きの切符を手に入れていたからだ。
だが、その状況でも指揮官は勝負にこだわる。敢えて、選手にはキックオフから他会場の結果を一度も伝えず、目の前の試合に集中させた。そして、0−0の65分に西川をピッチに送り込み、81分には若月を投入。前者はコンディションを上げたいという目論見で当初から出場は予定しており、後者に関しては短い時間であれば負担にならないと判断し、0−0であれば起用を決め込んでいた。
最終的にその西川が83分に決勝点を奪い、1−0で勝利。難しい心理状態で勝点3を掴み、首位通過を決めた。
周到なプランで周囲を驚かせたオランダ戦。相手に研究されながらも、勝点を拾ったアメリカ戦。選手を入れ替え、難しい状況のゲームを制したセネガル戦。森山監督がグループステージで様々な布石を打ったのも、全てはラウンド・オブ16以降を戦うためだ。
「強いチームとやりたい。前回大会のラウンド・オブ16でイングランドと対戦したので、そこまで行くのは合言葉。トップクラスの選手たちと戦いたい」(森山監督)
セネガル戦で負傷した田中聡(湘南ベルマーレU−18)の具合は気になるが、幸いにも離脱者は出ていない。ここから先は負けたら終わりの一発勝負だが、理想的な状態で次のステージに挑めるのは大きなアドバンテージ。決勝までは最大4試合。多くの真剣勝負を味わえれば、選手たちのさらなる成長にもつながる。
グループステージで得た自信を携え、森山ジャパンがまずは8強入りを目指し、ラウンド・オブ16に挑む。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
「強いチームとやりたい。前回大会のラウンド・オブ16でイングランドと対戦したので、そこまで行くのは合言葉。トップクラスの選手たちと戦いたい」(森山監督)
セネガル戦で負傷した田中聡(湘南ベルマーレU−18)の具合は気になるが、幸いにも離脱者は出ていない。ここから先は負けたら終わりの一発勝負だが、理想的な状態で次のステージに挑めるのは大きなアドバンテージ。決勝までは最大4試合。多くの真剣勝負を味わえれば、選手たちのさらなる成長にもつながる。
グループステージで得た自信を携え、森山ジャパンがまずは8強入りを目指し、ラウンド・オブ16に挑む。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)