FC東京では2トップで機能する永井を活かすなら1トップが適役とは思えない
一方森保一監督は、比較的コンスタントに得点してきた永井謙佑の1トップという選択肢も依然として重視し、タジキスタン戦でも2人目の交代で鎌田に代えて送り込んだ。確かに永井は、招集して結果を出しているのだから尊重する理由はある。実際に国内の親善試合や2次リーグでは有効なオプションだ。
だが反面FC東京で永井が機能しているのは、ディエゴ・オリベイラと連係した2トップによる速攻が繰り返されるからだ。ボランチに橋本拳人、2列目に久保建英が入れば、同様の狙いが期待出来るかもしれないが、現在の日本代表は中央でのポストワークを活かしながら、速い連動やサイドからの崩しを狙っている。どうしても永井を活用したいなら、1トップが適役だとは思えない。
だが反面FC東京で永井が機能しているのは、ディエゴ・オリベイラと連係した2トップによる速攻が繰り返されるからだ。ボランチに橋本拳人、2列目に久保建英が入れば、同様の狙いが期待出来るかもしれないが、現在の日本代表は中央でのポストワークを活かしながら、速い連動やサイドからの崩しを狙っている。どうしても永井を活用したいなら、1トップが適役だとは思えない。
森保監督は、今から本大会へと繋がるようなベストメンバーを集めて、ほぼ固定して戦っている。要するにワールドカップ本番で戦うチームを作っているわけで、それならロシア大会で戦ったベルギーやコロンビアなどのレベルの強豪国に通用するプランを描けていなければ理に反する。逆に目の前の2次予選で結果を出すためのオプションを使うなら、大切な状況に直面している欧州組をわざわざ招集する理由がなくなる。
取材・文●加部 究(スポーツライター)
取材・文●加部 究(スポーツライター)