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「大迫がいれば…」エース不在を契機に改めて考える。日本ではなぜ1トップが育ちにくいのか?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2019年10月09日

鈴木武蔵や植田直通らは身体能力の高いスペシャル枠で招集された

U-22日本代表の1トップ候補のひとりが小川。東京五輪のピッチにたつことはできるか。(C) Getty Images

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 そんな中、南野拓実(ザルツブルク)や中島翔哉(ポルト)らが名を連ねた2011年U-17日本代表(94ジャパン)は、身体能力の高いスペシャル枠の選手を意図的に育てた数少ない年代別代表チームである。それに該当するのが鈴木武蔵(札幌)と植田直通(セルクル・ブルージュ)と室屋成(FC東京)だ。

 彼らを指導した菊原史郎コーチ(現広州富力)は「当時のコアメンバーは南野や中島ら総合力の高い面々でしたが、将来につながりそうなフィジカル的長所を持つ人間も見つけていこうと彼らを抜擢しました。『なぜ足もとの技術の低い選手を代表に呼ぶのか』という批判もありましたが、『世界に通用するストロングがひとつでもあるかどうか』に注目することも大事だと考えたんです」と話したことがある。そういう視点を持ってFW育成に取り組まなければ、高さと強さとスケール感を兼ね備えたFWはそうそう出てこない。
 
 今のU-22世代にも小川航基(水戸)や上田綺世(鹿島)、田川享介(FC東京)ら潜在能力の高いタレントがいるが、彼らがA代表の軸を担うまでにはまだ時間がかかりそうだ。そうした下の年代も含めて、1トップを徹底的に育てる覚悟を持つこと。今回の大迫問題を契機に、日本サッカー界全体がその重要性を再認識することが肝要ではないか。

文●元川悦子(フリーライター)

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