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「試合になってみると質の高さが…」PSV堂安律、初のフルタイム出場で得た明確な課題【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2019年09月26日

「3人4人で攻め切る形。そこに入っていけるように」

 PSVに入団してから堂安は2試合(オランダリーグ、ヨーロッパリーグ)に途中出場しただけで、フルタイム出場は8月10日のトゥベンテ戦以来のこと。しばらく長い時間のプレーから遠ざかっていただけに、試合後は「日本代表でも60分ぐらいで代わってますし、1か月ぐらい90分間プレーしてなかったから疲労感はいままで以上に感じてます」と言う。
 
 一方でアドレナリンが出ているのか、表情や口調に疲労を感じさせるものはなく、落ち着いた口調でメディア対応を続けた。
 
「メンバーをここ3、4試合変えてなかった。サブ組のトレーニングは確かにハードにやりましたけど、今日、試合になってみると質の高さは違うなと感じました」
 
 この試合では右に張ったり、ハーフスペースでフリーになったり、スルーパスを受けられる位置に走り込んでも、堂安にパスが出てこない場面が多かった。PSVのアタッカー陣には単騎で相手陣を切り裂くドリブラーや、ショートコンビネーションで中央を突破するタイプの選手が多く、その阿吽の呼吸を堂安はまだ掴めていない様子だった。「パスが出てきてほしいときに、出てこなかったのでは?」と素直に訊いてみたところ、堂安は「そうですね」と肯定した上で、こう答えた。
 
「やっぱり、前に前に行く選手が多いので、それに自分も付いていかないといけない。3人4人で攻め切るっていう形がいまは多いですし、そこに入っていけるようにしないといけないと感じました。そこは、まだ高められるかなと思います」

 
 フローニンヘン戦の堂安は、ややインパクトに欠ける印象だったが、試合後のファン・ボンメル監督は「堂安律は本当にいい選手だと思う。ボールキープ力が高い。彼はやるべきことをしたし、とても安定したプレーをしてくれた。わずかに仕掛けが上手くいかないこともあったが、彼は本当のチームプレーヤー。エキストラな力を持った選手だ」と大いに讃えた。
 
 専門誌『フットボールインターナショナル』電子版は、堂安に平均点の6を与えている。
 
取材・文●中田 徹
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