J・シミッチは笑顔で練習を振り返る
風間前監督のもとでは決まった戦術をあえて持たずに戦っていた選手たちだけに、反応は様々だろうが好意的に受け取れる部分も少なからずあるはずだ。守備はもちろんのこと、この日の紅白戦では先週までとは違う種類の速さをチームは表現するようになっていた。サイドを活用し、フィードも活用する速さは、ショートパス主体で人数をかけて生み出される風間式の速さとは違う魅力をもって早くもプレーに表われていた。
イタリア・アタランタでのプレー経験があり、「今日は久しぶりにイタリア語を話し、イタリアのサッカーに触れられて楽しかった」と語ったジョアン・シミッチは、「走れていなかった中で今日はスタートからフィジカルトレーニングもできたし、あまりなかった戦術的なトレーニングもし始めた。選手とのコミュニケーションを大事にする監督で、そこも良かった」と痒い所に手が届く1時間半だったと笑顔を見せている。選手が求めているものを提示できれば、新しい戦い方への親和性も自ずと上がっていくものだ。
イタリア・アタランタでのプレー経験があり、「今日は久しぶりにイタリア語を話し、イタリアのサッカーに触れられて楽しかった」と語ったジョアン・シミッチは、「走れていなかった中で今日はスタートからフィジカルトレーニングもできたし、あまりなかった戦術的なトレーニングもし始めた。選手とのコミュニケーションを大事にする監督で、そこも良かった」と痒い所に手が届く1時間半だったと笑顔を見せている。選手が求めているものを提示できれば、新しい戦い方への親和性も自ずと上がっていくものだ。
しかし時間は少ない。オフを返上した1日目に続き、2日目を2部練習にしたチームは急ピッチで再構築を進めている。「現状よりもより高い設定の順位が可能な戦力だなということは感じた。本当にクオリティの高い選手が多い」と目を細めたフィッカデンティ監督は、火中の栗だということも承知する反面、名古屋の潜在能力を感じていた様子。
初日は4-3-2-1の布陣が試された。明日からはどのようなバランスが探られるのか、あるいはどのような規律が注ぎ足されるのか。良い意味で期待を少し裏切ってくれた“マッシモ名古屋”がどのように変容していくか、我々も目を凝らす必要がありそうだ。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
初日は4-3-2-1の布陣が試された。明日からはどのようなバランスが探られるのか、あるいはどのような規律が注ぎ足されるのか。良い意味で期待を少し裏切ってくれた“マッシモ名古屋”がどのように変容していくか、我々も目を凝らす必要がありそうだ。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)