クラブOBの本田評も好意的に変化。
メディア、サポーターと同様、好意的に変化しているのが、チームの行く末を見守っているミランのレジェンドたちの本田評だ。これまでの辛辣さはなくなっている。
数か月のうちに以前の意見を覆すのは難しいことだが、今シーズンの本田こそ本物の本田圭佑で、昨シーズンにプレーしていたのは本田の出来の悪いコピーだったということで、どうやら丸く収まりそうだ。
現在のミランでもっとも好調で、インザーギの手持ちの駒のなかでもっとも危険な選手であることは、過去のビッグネームたちも認めざるを得ない事実だ。
大きく変化してきた周囲の本田評に対し、変わることがなかったのがセードルフとインザーギの態度だ。本田を指導した2人の監督は、外部から聞こえる非難の声に対し、一貫して本田を擁護してきた。
曰く、本田は誰もが手本にすべき真のプロフェッショナルである、と。本田のサッカーに対する姿勢は本当に真面目だ。いまの自分に満足することなく、もっと上手くなりたいという強い気持ちをつねに持っているし、練習でもいつも真剣で決して手を抜いたりしない。
そういう姿が監督に高く評価されるのだろう。しばらく前に本田とインザーギは2人でいろいろな話をしたというが、インザーギによると彼が指摘したウイークポイントは、本田自身、もっと伸ばしたいと思っていた点と健全に合致していたという。
いまの本田の活躍は、その才能を信じ、成長を待ち、見合ったポジションを与えたミランとその監督の勝利でもある。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト)
協力・翻訳:利根川晶子
Marco PASOTTO/Gazzetta dello Sport
マルコ・パソット
1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
数か月のうちに以前の意見を覆すのは難しいことだが、今シーズンの本田こそ本物の本田圭佑で、昨シーズンにプレーしていたのは本田の出来の悪いコピーだったということで、どうやら丸く収まりそうだ。
現在のミランでもっとも好調で、インザーギの手持ちの駒のなかでもっとも危険な選手であることは、過去のビッグネームたちも認めざるを得ない事実だ。
大きく変化してきた周囲の本田評に対し、変わることがなかったのがセードルフとインザーギの態度だ。本田を指導した2人の監督は、外部から聞こえる非難の声に対し、一貫して本田を擁護してきた。
曰く、本田は誰もが手本にすべき真のプロフェッショナルである、と。本田のサッカーに対する姿勢は本当に真面目だ。いまの自分に満足することなく、もっと上手くなりたいという強い気持ちをつねに持っているし、練習でもいつも真剣で決して手を抜いたりしない。
そういう姿が監督に高く評価されるのだろう。しばらく前に本田とインザーギは2人でいろいろな話をしたというが、インザーギによると彼が指摘したウイークポイントは、本田自身、もっと伸ばしたいと思っていた点と健全に合致していたという。
いまの本田の活躍は、その才能を信じ、成長を待ち、見合ったポジションを与えたミランとその監督の勝利でもある。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト)
協力・翻訳:利根川晶子
Marco PASOTTO/Gazzetta dello Sport
マルコ・パソット
1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。