バルサの仰天プラン! グリエーズマンはネイマール獲得の「ダシ」に使われそうだった?

カテゴリ:移籍情報

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2019年09月19日

「三角トレード」が現実になれば大騒ぎに…。

バルサ復帰を希望したネイマールだが、今夏は取引が成立しなかった。(C)Getty Images

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 しかし実はバルサは、6月のある時点でネイマールを復帰させるためグリエーズマンをその後釜としてパリSGに送り込むよう、間接的に手を回そうとしていた。この時期に「パリSGがグリエーズマンを狙っている」というニュースが流れたが、実際にはバルサが画策した話。もしこの「三角トレード」が現実になったら大騒ぎになっていたはずだ。
 
 しかし、グリエーズマンにパリ行きの意思が皆無だった以上、最初から実現の可能性はほとんどなかった。
 
 昨夏に契約更新を通して手に入れたグリエーズマンの手取り2100万ユーロという破格の年俸は、アトレティコのロッカールームに不満と嫉妬を渦巻かせる要因になっていた。昨シーズンのチームが不本意な結果(リーガではバルサに大差を付けられての2位、チャンピオンズ・リーグではラウンド・オブ16敗退)に終わったのは、その不協和音と無関係ではないだろう。もちろんクラブ側もその状況は認識していた。だからいずれにしてもグリエーズマンは、アトレティコを去る流れになっていたということだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年9月19日号より転載
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 
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