【松本山雅FC】反町康治インタビュー “語録”で振り返るJ1昇格の軌跡

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWEB)

2014年12月02日

「最低限のルールは整理して、体現できなければ、プロとしては失格」

練習後にスタッフと打合わせをする反町監督。チームのためにできることはすべてやる姿勢がJ1昇格に導いた。(C) SOCCER DIGEST

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「現場でやれることは、なんでもやる。完全に“サッカーホリック”だ(笑)」2012年8月21・28日号掲載
――監督としての仕事以外の業務もこなしていたと聞きます。
「最終的に何かを決定するのは自分だから。アウェーゲームでいつ移動するかとかもそうだ。そうなると、いろんな事情を分かっていたほうがいい。だから、バスの運転手とも話をするし、弁当は何にするかだって決める。昔はラインだって引いたよ。黒い靴がすぐ真っ白になるんだ。ラインを引くだけならまだいいけど、練習が終わったら消してくれと言われるから、ほうきを持って消した。練習で黒くなった靴が、またそこで白くなる(笑)。まあ、人数が足りなかったからな」
 
――チームのためにすべてを注ぎ込む日々だったと思いますが、「ビエルサと比べると、俺はまだまだ足りない」と悔しがってもいました。
「だろうな(笑)。ビエルサは練習場に住むぐらいだから」
 
「攻撃はアクティブ、守備はメカニカル、攻守の切り替えはシームレス」2013年4月30日号掲載
――就任2年目のチームスローガンは“山雅スタイルへの挑戦”でした。その中身についての質問に対する答です。
「それは今でもずっと言っているし、1年目から同じ言葉を使っている。チームの根幹と言ってもいい」
――特に“メカニカルな守備”は最大のストロングポイントとして、今季も機能していたと思います。
「ポジショニングは間違えなくなったな。最低限のルールは整理して、体現できなければ、残念だがプロとしては失格だろう。整理して、表現して、成功体験を積んだ後は、“このシチュエーションになればまず奪える”というツボをそれぞれに教える。そうやって準備をしても失点してしまうが、それはしょうがない。相手がいることだからな」
 
「弱いところを消しゴムで上手く消して、ストロングな部分を太い鉛筆で力強く描く」2013年11月19日号掲載
――プレーオフ進出を懸けた戦いのなかでの強化策を、独特の言い回しで表現されています。
「ストロングな部分は相手に脅威を与えられるわけだから当然、思い切り押し出していくよ。セットプレーで飯田を後ろに残しておいてもしょうがない。良いキッカーもいるわけだから、それを活かすための配置やゴール前への入り方は、考えに考え抜いてきたつもりだ。弱いところは、最終ラインにスピードがないから、裏を取られないための対策は取ってきた。最近は、ラインを上げることを良しとする風潮があるけど、なんでもかんでも上げればいいってもんじゃない。我々もコンパクトな陣形を心がけつつ、ラインも上げるけど、闇雲に上げるのではなく、相手が蹴る瞬間にどんな準備をするかはちゃんと決めて、背後を突かれないようにする。弱さを見せないというのは、そういうことだ」
 
「どれだけ最先端を行っていても、戦術だけで人の心は動かせない」2013年11月19日号掲載
――緻密な戦略を植え付ける一方で、“それ以外”の部分も説いています。
「それはそうだ。頭でっかちになってもしょうがないし、言われたことだけをやっていれば、それはロボットだ。TVゲームになってしまう。そうじゃない。人間がやっていることなんだから、ここは絶対にやらせないとか、気持ちを見せないと。それができなければ勝ち上がれない」

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