【岩政大樹】攻めながら守り、守りながら攻める――サッカーの肝を押さえた森保ジャパンはチーム、選手ともに成熟してきた

カテゴリ:日本代表

岩政大樹

2019年09月11日

選手たちの頭を覗くとおそらくそれぞれに反省があるはず

パラグアイ戦では出番のなかった伊東純也は、65分に堂安律と代わりピッチに立つと70分にはGKとの1対1の絶好機も。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 後半に入ると、ミャンマーも選手を入れ替え、攻撃に出て行く意思を持ってきたため、若干ですが様相は変化。一方の日本代表が少しゴールに向かう意識、ゴールを取りきるという意志が欠けてしまったことも相まって、停滞した時間も増えてしまいました。

 とはいえ、ミャンマーにほとんど危ない場面は作らせず。結局、ミャンマーの選手たちに「日本に勝てるかも」という思いを一瞬も浮かばせないような試合を演じることができました。

 それには、カウンターへの対処、とりわけ攻め始めから2次攻撃(つまりボールを奪われること)も織り込みながら攻め入っていく意識の置き方ができていたのが大きかったと思います。つまり、チーム、選手ともに成熟してきたことを示しています。

 サッカーは常に攻守が一体です。ボールを奪われたところから守備が始まり、奪ったところから攻撃がそのまま始まります。もっと言えば、攻めながら守り、守りながら攻める意識が必要ですが、それを90分間切らさずに続けることができていたと思います。そうでなければ、いくら力の差があろうとも、このように危なげない試合は作れませんから。
 後半には、パラグアイ戦で起用しなかった伊東選手、鈴木武蔵選手を使うこともでき、久保選手も短い時間で変化をもたらしてくれました。少し停滞した後半にはなりましたが、ワールドカップ予選の初戦です。少しトーンダウンするのは責められないでしょう。

 ただ、選手たちの頭を覗くとおそらくそれぞれに反省があるはず。「シュートを決めきる」「ボールを奪いきる」「パスを通す」「精度を高める」。それらは最終予選に向けて、あるいは3年後に向けて充分だったかと考えると、まだまだと感じているはずです。

 それをそれぞれが各クラブに持ち帰って、また10月にはより高みを目指していくための歩みが再スタートします。森保監督も選手も、今はその競争による上積みを第一としていると感じます。2次予選を戦う中で、新たな選手や新たなオプションが多く生まれていくことを期待しましょう。

【著者プロフィール】
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。鹿島で不動のCBとし2007年から前人未踏のJ1リーグ3連覇を達成。2010年の南アフリカW杯メンバーにも選出された。現在は解説者として活躍中。

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